[シネママニエラ]紀里谷和明監督×クライヴ・オーウェン主演の映画『ラスト・ナイツ』の日本公開が決まり、ポスタービジュアルと特報動画がメディアに届いた。総勢17か国に及ぶ一流のキャストとスタッフが結集した今作には、実力派俳優の伊原剛志が、ただ一人日本人俳優として世界の名優たちと肩を並べている。
本作は忠誠を誓った主君の不当な死に報いるために、気高い騎士たちは立ち上がる様を描く。2名のカナダ人脚本家が「忠臣蔵」をベースに執筆した物語で、この脚本にハリウッドで出会った紀里谷監督は、5年の歳月をかけて映画化したという。
イギリスの名優クライヴ・オーウェンは「とてもエレガントで優れた脚本だった」と語れば、アメリカが誇る名優モーガン・フリーマンも「非常に高潔な人物たちを描く、他に類を見ないストーリー。誰もが必ずや共感を得るはずだ」と述べる。
伊原は、主君バルトーク卿の不当な死に報復をする騎士団の隊長ライデンの最大のライバルにして一流の剣士イトー役をつとめており、劇中では見事な剣術と肉迫する演技力で一瞬たりとも目の離せない決戦の場が用意されている。
「最近、スポーツでも必要とされる侍スピリッツ!その武士道を騎士道に変え、日本の役者として唯一この映画に参加しました。クライヴ・オーウェン、モーガン・フリーマン、世界の役者達との共演で自分の可能性を確信した作品です」
「(脚本を読み)内なる声がシンプルに呼びかける。『これは正しいのか、それとも間違っているのか?』と。その答えは、民族や宗教、国籍や出自に関わらず、誰もが知っているものだ。多くの方々に支えていただきながら、5年がかりで作り上げた作品です。まだ、小さな一歩ですが、確実に踏み出した一歩だと思っております。日本での公開は今年の秋ですが、1日も早く皆さまに観ていただきたいという気持ちでいっぱいです。未熟ではありますが、これからも応援して頂ければ幸いです」
【とりびあ】
映画『ハリー・ポッター』シリーズの狼人間役俳優デイブ・レジェノさんの遺作。
映画『ラスト・ナイツ』あらすじ
戦士の時代は終わりを迎え、よこしまな政治が栄誉に取って変わろうとしていた封建的な帝国。権力欲に取り憑かれた非道な大臣への不正な賄賂を堂々と断り、刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマン)は反逆罪に問われ、最も残忍な処刑による死罪を勧告される。それは、愛弟子であり、自身の後継者として信頼するライデン(クライヴ・オーウェン)による斬首。絶対に出来ないと断るライデンに対しバルトーク卿は、騎士の掟を全うし、自身亡き後の一族を守れと諭す。ライデンは震える手で主君の首を落とした。
チェコ=韓国合作映画/115分
原題=Last Knights(2015) IMDb
字幕翻訳=戸田奈津子
日本公開=2015年11月14日
配給=KIRIYA PICTURES、ギャガ
公式サイト http://lastknights.jp/
©2015 Luka Productions.
2015年07月16日 掲載
2015年09月19日 更新[場面写真]
2015年10月06日 更新[予告編]