[シネママニエラ]映画『美女と野獣』の来日会見が9月4日、東京・ホテルオークラで行われ、日本の野獣代表として、ゆるキャラのくまモンが出席し、主演女優のレア・セドゥにはひざまずいてバラの花束を、クリストフ・ガンズ監督には熊本の名産をつめたフルーツバスケットを贈った。
本作は映画『ジェヴォーダンの獣』のクリストフ・ガンズ監督が、1740年に書かれたヴィルヌーヴ夫人の原作小説を元に、野獣の隠され続けてきた過去に光を当てていく物語。美女と野獣を演じるのはレア・セドゥとヴァンサン・カッセル。
プラダのドレス姿のレア・セドゥは、くまモンの愛らしさに対し、やわらかな笑顔を見せており、くまモンが映画の中のダンスシーンを自分を相手にここで再現してほしいという無茶なお願いをしたところ、まさかの快諾! くまモンの紳士的なリードで即興ダンスを披露した。
レア・セドゥは「くまモンのダンスはとてもお上手でした。この会場にいる男性陣の中で最もクールよ」と感想を述べ、くまモンの右頬にキスをするサービスも見受けられた。美女のキスを受けてゴキゲンのくまモンは、舞台から降りてしまうほど大はしゃぎ。続いて、クールな野獣になるための助言を求めると、ガンズ監督から「お腹まわりが少しふくよかなので、少しダイエットしたら完璧だと思う」という言葉を受けとった。
日本通のガンズ監督は「今回の来日で一番楽しみにしているのは、巨匠の松本零士さん(漫画家)とお会いする機会を設けていただいていること。すべての作品が大好きですが、強いて挙げるなら『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』。実は彼の作品を映画化する構想があるのです」と打ち明けて取材陣を驚かせた。これはぜひ実現させてほしいところ。
監督はさらに、これまで欧州の取材の場では語らなかった本作の撮影秘話にも言及。「世界観はナポレオン一世の第一帝政時代の絵画をイメージしたもの。私は日本の映画監督・三隅研次さん、五社英雄さんといった手作り感がある60年代、70年代の作品が好き。なので巨人の登場シーンは『大魔神怒る』(三隅監督作)にオマージュを捧げたものです。それに宮崎駿監督、スタジオジブリのアニメ作品で描かれる人と自然の関わり、自然の神聖さを反映させました」と明かした。
映画『美女と野獣』は2014年11月1日[土]よりTOHOシネマズスカラ座にて全国公開
2014年フランス、ドイツ合作映画/113分
原題=La Belle et La Beta
日本公開=2014年11月1日
配給=ギャガ
公式サイト http://beauty-beast.gaga.ne.jp/
©2014 ESKWAD – PATHÉ PRODUCTION – TF1 FILMS PRODUCTION ACHTE / NEUNTE / ZWÖLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH – 120 FILMS
動画©Julie MINAMI / cinema_maniera
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