月一オススメ映画は、諸事情により、10月から【前半】【後半】でお届けしております。今月は、厳選10作品!
〓 11月5日公開
『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』
ザ・ビートルズのジョン・レノンの自伝映画。劇中はかなりの暴れん坊というか、10代後半にして相当なわがままっぷり。これまで抱いていたレノンのイメージ=平和主義なんだけれども、いかにしてそいうなったかの源が本作にあると感じました。
〓 11月6日公開
『100歳の少年と12通の手紙』
子供と難病をテーマにしたありきたり作かと思いきや、心にズシンと響きました。はれものにさわるような周囲に対し真っ直ぐに向き合うローズ夫人の「気遣い」が素敵です。この監督は浮遊する演出がお好きなようですが、違和感なく浮かして感心してます。
©2008 Pan-Europeenne-Studiocanal-Oscar Films-TF1 Films Production-Cinemaginaire-RTBF(Belgian Telecision)
『エクリプス/トワイライト・サーガ』
http://www.the-twilight-saga.jp/eclipse/
唯一の不満を言えば、人物が美しく映されていないこと。ツボシーンは変身したジェイコブが、ベラから犬のように撫でられてぽわわぁーんと喜んでいる時。最終章「ブレイキング・ドーン」の日本公開は、本作のヒットにかかっているとみた。
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『[リミット]』
ライアン・レイノルズって俳優として不遇な印象があるけれども、これ彼だから最後まで見られたのかも。棺ごと生き埋めにされた男だけで90分強を持たせるという、後味の悪い作品ではあるけれども、この内容はアイディア賞もの。箱のサイズが変わるのは、ツッコミどころでもありますが。生き埋めで思いだしたのは、ドラマ「BONES2 -骨は語る-」の第9話「届かぬ地中の叫び」も傑作。
『スプリング・フィーバー』
http://www.uplink.co.jp/springfever/
第62回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞した、中国での映画製作を禁じられたロウ・イエ監督の渾身作。原作は郁達夫の小説『春風豐臥ヒ的譎囂縺i春風沈酔の夜)』。題材は『ブロークバック・マウンテン』や『ブエノスアイレス』で描かれた同性愛で、中国ではタブーなモチーフでありながら困難な愛を苦しみで描写するシーンはグッとくる。
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