[シネママニエラ]北欧俳優のマッツ・ミケルセンが主演映画『悪党に粛清を』プロモーションのために初来日を果たした。12日の夜は新宿武蔵野館で最速上映の舞台あいさつに登壇し「日本人は全員カメラを持ってるんだね」や「日本のカメラマンは手を振るポーズを好むんだ。(母国)デンマークで手を振るのは女王だよ」などと率直な印象を語った。昨日はほぼ終日ホテルで取材、そして明治座で歌舞伎鑑賞。「ファンタスティックだった。様式美はデンマークのパントマイムバレエに通ずるものがあると思った」と述べた。>>マッツ・ミケルセン、歌舞伎役者の片岡愛之助と対面!
ドラマ「ハンニバル」で日本でも注目を集めており、この日の劇場前は、お出迎えファンがずらり。また、マッツ・ミケルセンが劇場ロビーに登場するやファンがめざとく発見!と、その場は黒山の人だかりに。明日、明後日は自由時間があるので観光をする予定でいるとのこと。
舞台あいさつでは、ファンによる写真撮影も認められる大サービスも。前方の客席には握手、サインをもらえた幸運な人も見受けられた。一挙手一投足に歓声が響くのだが、これはマッツ・ミケルセンにとって意外だったのか「ひゃー」という声を即興で真似してみせるなど、お茶目な一面を見せた。
映画『悪党に粛清を』は「デンマーク人が南アフリカで撮影したアメリカのヒストリーを描いた復讐劇」だと説明。「(『荒野の用心棒』などで世界中でマカロニ・ウェスタンブームを巻き起こした)セルジオ・レオーネ監督や黒澤明監督の作品を彷彿とさせる良作であり、復讐をはたす過程でどこまで人間性を保てるかがテーマ。西部劇は台詞で多くを語るものではなく画で見せるもの、広大な景色を背景に(俳優の)チャールズ・ブロンソンが佇む姿が一般的なイメージ」だと語る。
南アフリカでの撮影は「カメラアングルを変えると馬ではなくてシマウマがいるし、スタッフは現地の人なのでアフリカーンス語とか南アの言葉があふれかえるシュールな現場でしたよ」と振り返った。
映画『悪党に粛清を』は、2015年6月27日[土]より新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー
R+15
イギリス、デンマーク、スペイン映画/93分
原題=The Salvation(2014) IMDb
日本公開=2015年6月27日
配給=クロックワークス、東北新社 Presented by スターチャンネル
公式サイト http://akutou-shukusei.com/
©2014 Zentropa Entertainments33 ApS, Denmark, Black Creek Films Limited, United Kingdom & Spier Productions (PTY), Limited, South Africa
2015年05月12日 掲載
2015年05月18日 更新[滞在記]