深津絵里「カンヌを裸足でスタスタ」「浅野忠信と渋滞でウトウト」
[シネママニエラ]女優の深津絵里が9月10日、黒沢清監督が第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門の監督賞を受賞した映画『岸辺の旅』で、ダブル主演をつとめた浅野忠信とともに、都内で開催された日本凱旋披露試写会に出席し、カンヌのレッドカーペット前に浅野と車で待機した際に「時差ボケでウトウト寝入ってしまい、自分でも驚いた」というエピソードを語った。
同作は、湯本香樹実著の小説「岸辺の旅(きしべのたび)」を基に、深津と浅野が扮する夫婦の永遠の別れを描くラブストーリー。監督は「特別な演出は何もしていません。ラブストーリーが成立して、その後の話。愛の持続がドラマの核心で、波長が合っているところから、どこまでいけるか」が見どころだと解説。
浅野は「深津さんと夫婦役で再共演したいと願っていた。勝手に深津さんには甘えていいと思っていて、現場でも自然と隣にいられた」と、相性の良さを強調。深津も応じて「『ステキな金縛り』でご一緒して、ご縁があるのかなと。温度とか波長が浅野さんと似ていると思っていて、すごく近い距離で座っているのに何も苦じゃない」と話す。
そんなリラックスモードでいられたからか、深津が「レッドカーペットが渋滞して浅野さんと車の中で15分ぐらい待たされた。これからレッドカーペットというときに、時差ボケのせいもあってふたりでウトウトしてしまって自分でも驚いた」というエピソードを明かすと、浅野もほのぼのと「そういえばそうでしたねぇ」と日常の出来事だったかのように返答。
この話を初耳だった黒沢監督は「え!」と一瞬絶句。「そうですか。僕は緊張して…」と主演ふたりの器の大きさに感心しきり。さらに「そういえば、深津さんはカンヌでハイヒールをはかれていたのですが、取材が立て込んで急いで移動しようとして、靴をパッと脱いで裸足で歩くのを目撃したんです」と、仕事熱心な深津の姿勢を褒め称えていた。
映画『岸辺の旅』(ショウゲート配給)は2015年10月1日[木]より全国公開
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