[シネママニエラ]『男はつらいよ』シリーズ終了から20年、山田洋次監督待望の喜劇『家族はつらいよ』が完成し、山田監督をはじめ、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、林家正蔵(会見のみ)、妻夫木聡、蒼井優が会見と舞台あいさつに登壇した。撮影以来の顔合わせとなった。
本作は、2013年公開の映画『東京家族』で演じたキャスト8名が再結集し、同じ家族構成の設定で結婚50周年を迎える平田夫婦に突然起きた【熟年離婚騒動】に大慌てする一家の悲喜こもごもを描く。
「蒼井優ちゃんが話してくれた(誕生日に離婚を切り出された友人の)エピソードが印象強くて、喜劇にしようというきっかけになっています。タイトルについてですが、人間・家族をどういうアングルからみるかによって、真面目な家族でも滑稽にみえることが多々あります。「ああ、自分たちにもこういうことがあるなぁ」と思いながら、苦笑して涙ぐんでいただければと思って、『男はつらいよ』と根本的にテーマは同じだ、自分の作品ならマネしてもいいだろうと思ってこのタイトルをつけました」
「久しぶりに山田監督にお会いできて嬉しいです(笑)。撮影が終わってから一年以上たち、公開が待ち遠しいのですが(皆さんの反応が怖くて)まだ客席には座る勇気がありません(笑)」
「山田監督もおっしゃったように、ついこの間まで家族だった気がします。『東京家族』とは違ってちょっと困った奥さんの役ですが、やっている方は楽しくて楽しくて。今でも橋爪さんの顔を見ると笑ってしまいそうです」
「日本を代表する喜劇作家の山田監督、そして素晴らしいキャストの皆さんとご一緒できて感無量です!」
「感情の起伏が激しい役でしたが、監督から「真剣に生きていればいい」と言われ、初心に帰ったような気持ちになりました」
「(撮影でつらかったのは)今回は溺れるほどお茶を飲みましたよ!65、6杯までは数えていましたが。蒼井さんがニヤニヤ笑うんですよ。お茶で溺れたのは初めてです!」
「クラインインの前、本読みが終わったその日の夜22時くらいに、“山田洋次監督”から着信があってビックリしました。和田アキ子さんから着信があったときぐらいの衝撃でした(笑)。電話で、役を調律師に変えたいと言われてから、調律師について勉強しましたが、そのあと現場で、「最後にショパンでも弾いてくれないかな」と言われて、1か月半練習しました。その成果は是非スクリーンでご確認ください」
「『東京家族』の撮影の時に皆で『崩壊家族』とか『脱線家族』とか妄想しながら笑い話をしていたのが基で、こうして映画になるのは感慨深いです」
映画『家族はつらいよ』あらすじ
結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと「離婚届」!
映画『家族はつらいよ』(松竹 配給)は2016年3月12日[土]より全国公開
橋爪功×西村まさ彦×妻夫木聡、家事力クイズに挑戦!
家族はつらいよ2(山田洋次 監督) – 映画予告編・特別予告編
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公式サイト kazoku-tsuraiyo.jp/