[シネママニエラ]映画『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』(原題 De Surprise )は、オランダのウェス・アンダーソンとの呼び声も高い、マイク・ファン・ディム監督による顧客の「あの世行き」を手助けする旅行代理店を描くコメディ作品。本国オランダで大ヒットを記録した。
マイク・ファン・ディム監督は、映画『キャラクター:孤独な人の肖像』で1997年に米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。本作ではオランダに住む大富豪が、自殺ほう助を裏稼業とする葬儀屋と関わったことから捲き起こる騒動を通して、人生のすばらしさを描いていく。
主演にはタレント・俳優としてマルチな才能を発揮し続ける俳優イェルン・ファン・コーニンスブルッヘ。今作では幼少期のトラウマから感情を無くし、人生を終わらせようと試みる優しく孤独な億万長者を演じた。また、同じく人生に嫌気がさして葬儀屋を訪れる、すこしとぼけた味わいのあるキュートなヒロインは、ジョルジナ・フェルバーン。「死」を匂わせる内容にもかかわらず、二人の軽快なやりとりに、いつしかこの奇妙な物語に引き込まれてしまう。
映画『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』(松竹配給)は2016年5月28日[土]よりより新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開
映画『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』あらすじ
ヤーコブは、オランダの貴族で大富豪のひとり息子。広大な敷地にあるお城に住み、アストン・マーチンなど高級車を何台も所有しているが、一切感情を持ったことがないため、楽しみを感じない人生に嫌気がさしている。母親の葬式を済ませた後に自殺を試みるが、常に邪魔が入り自殺に成功できない。
そんな時、偶然拾ったマッチ箱に記された謎の『代理店』をベルギーまで訪ねてみると、その店は「最終目的地への特別な旅」のプランを提案するという奇妙な旅行代理店だった。それは“あの世”への旅であり、事故に見せかけた自殺ほう助を行うサービスを提供していたのだ。ヤーコブは喜んでそのサービスを依頼する事にする。サプライズコースという、いつ、どこで、どうやって死ぬか分からないプランを申しこんだから、さあ大変。
映画『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』予告編
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映画『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』公式サイト sutekinasurprise.jp
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