[シネママニエラ]弱虫な恐竜アーロと勇敢な少年スポットの異種交流と友情を描いた映画『アーロと少年』(原題 The Good Dinosaur )を手掛けた、ピーター・ソーン監督が来日し同作について語った。
ピクサー初のアジア人監督で、ご両親は韓国のご出身。「両親は英語が話せなかったけれど、70年代にアメリカのニューヨークに移住して、小さなグロッサリー店を営んだ。母は映画好きで、売り上げが少しいいときは一緒に映画館に行った。母は英語を理解できず、僕が説明することもあった。それでも物語を理解できないときもありました。けれどもディズニーのアニメーション映画『ダンボ』の母象のシーンを観て、母は理解した。そのときに。アニメの力、言葉を超えて心に響き、共感できることに気付いた」と話す。
日本の滞在中の体験はインスピレーションになっているそうで、「映像作家として日本の影響は大きい。宮崎駿、黒澤明、小津安二郎といった名監督の作品には大自然を敬う気持ちがあると思う。本作では自然をキャラクターのように描きたかったので、シンプルなストーリーにしたんだ。自然の景色は俳句ショットと名付けているぐらいだ」
ILM出身女性プロデューサーのデニス・リームは初来日。「ピクサーの人々は映画愛、情熱に溢れていて、それが一つ一つのシーンに刻まれている」と言い、この来日にあたり(ジョン・)ラセターから日本のオススメをリストで渡されたという。「新宿のロボットレストラン。居酒屋。昨日は明治神宮に出かけて、日本の挙式を見ることもできました。庭園内もとても美しくて、是非とも次回作に反映させて欲しいわ」と、ソーン監督にリクエストする場面も。
会見後半には日本版のボイスキャスト陣、アーロのママ役の安田成美、アーロ役の石川樹、アーロが冒険で出会うTレックス一家を演じる松重豊(ブッチ役)、八嶋智人(ナッシュ役)、片桐はいり(ラムジー役)が登場し、監督とプロデューサーと交流をはかった。
友情の証=友チョコとして、巨大チョコエッグケーキのプレゼントを前に、登壇者ご一行は笑顔でフォトセッションに臨んだ。
映画『アーロと少年』(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給)は、2016年3月12日[土]よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開
映画『アーロと少年』公式サイト www.disney.co.jp/movie/arlo
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