実録映画『ミルピエ』“バレエの殿堂”パリ・オペラ座芸術監督バンジャマン・ミルピエを追う

[シネママニエラ]史上最年少で“バレエの殿堂”パリ・オペラ座の芸術監督に就任したバンジャマン・ミルピエのドキュメンタリー映画『ミルピエ～パリ・オペラ座に挑んだ男～』（原題 Relève｜英題 Reset ）の日本公開が決まった。

映画『ミルピエ～パリ・オペラ座に挑んだ男～』（ティエリー・デメジエール、アルバン・トゥルレー監督） — ©FALABRACKS,OPERA NATIONAL DE PARIS,UPSIDE DISTRIBUTION,BLUEMIND,2016

女優ナタリー・ポートマンの夫としても知られるバンジャマン・ミルピエは映画『ブラック・スワン』の振付師だった。彼は、２０年近く芸術監督を務めたブリジット・ルフェーヴルの退任後、ニコラ・ル・リッシュ、マニュエル・ルグリら錚々たる有力候補を押しのけ、史上最年少でパリ・オペラ座の芸術監督に大抜擢された。

本作では、ミルピエの芸術監督として初の仕事であり、彼が歴史と伝統に対峙しながら挑む演目「Clear, Loud, Bright, Forward」のバックヤード、そして完成までの道程を、スタイリッシュかつ圧巻の映像美で捉えている。監督はティエリー・デメジエール、アルバン・トゥルレー。
（2015年／フランス映画／110分）

歴史と伝統を誇る名門に挑み、次々と革新をもたらしていく。が、しかし就任後わずか１年半ほどでパリ・オペラ座の芸術監督を辞任する。いったい何があったのか。なぜパリ・オペラ座はミルピエを起用したのか？　そして、彼はパリ・オペラ座に何をもたらしたのか？