女優の上戸彩が5月11日、テレビドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち」の劇場版『昼顔』完成披露試写会とファンミーティングに出席。どちらも舞台の降壇時は(写真のように)、相手役の俳優・斎藤工がやさしくエスコートした。上戸は「いろんな愛の語り、深さがあると思う。禁じられた恋愛ですが、(観た方の心に)響いてくれるといいな」と同作に期待を寄せるファンにメッセージを送った。
平日の昼間に夫以外の男性と関係をもつ、といった意味を示す造語・昼顔妻を題材とした同作。映画の設定はドラマ最終回から3年後で、上戸演じる主婦・笹本紗和と、斎藤が扮する教師・北野裕一郎の不倫関係が主軸。二度と会わないという合意書を交わした、ふたりが偶然の再会をはたしたことにより……。西谷弘監督は「ドラマを見ていなくても、映画として独立して見られるようにしています」と解説する。
この日は上戸、斎藤をはじめ北野の妻役の伊藤歩、紗和のアルバイト先のオーナー役で出演する新メンバーの平山浩行、それに西谷監督も登壇。夕方からファンミーティングを実施。約500名が六本木ヒルズアリーナにて、貴重な裏顔(昼顔の裏話)に耳を傾けた。例えば紗和の電動自転車は「心の葛藤を表す為に」(監督)という理由で、「実際電動自転車は本当に楽。なので電源をオフにして、ギアで負荷をかけていました」(上戸)等。そののち、場所を移して試写会舞台挨拶を行った。
上戸からは「雨男!」との指摘を受けた平山は、出演オファーを受けた際には「誰と(不倫の)関係に?」と思ったとか。伊藤は「3年前に醜いところを出し切ったので、あの辛い経験をもう一度と思うと、心がザワザワしました」と波乱の展開を思わせ意味深に語る。
そこからグズグズと煮え切らない北野先生について、斎藤が「自分と意外と共通点も多くて。余計なものを見ない人ではある。生物を研究しているだけに、昆虫の世界だけでなく、オスメスの関係を研究しているので。派手じゃない点を含めて、ドラマの時に監督・共演者のみなさんとの反射でできたキャラクターです」と話す。さらに「誰も見てない秘め事のよう。応援したいけど、誰にも見て欲しくない気もする」という複雑な心情を明かす。
そんな本作だが、続編製作にあたっての心情を上戸は「連ドラで出し切った。何度もお話をいただきましたけど、なかなかそういうモードになれなかった」振り返り、再び演じてみて「撮影初日に(斎藤演じる)北野先生との再会シーンを撮り、北野先生の声を聴き姿を見て、涙してしまった」のだと明かす。一方、斎藤は「映画化の可能性は秘めていると思った。台本は二転三転して、登場人物も変わりました。古典文学の「浮雲」とかシェイクスピアのような普遍的な内容で最終的に理想的な結びだと思っています」と述べた。出逢ってはいけない二人が迎える衝撃の結末とは? ぜひ自身の目で見届けてほしい。
※一部写真内にレポートあります
映画『昼顔』(東宝 配給)は2017年6月10日[土]より全国公開
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