草彅剛『パラサイト』オスカー受賞を祝し持論も披露!
草彅剛=チョナン・カンが2月24日、アカデミー賞最多4部門を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の日本大ヒット記念舞台挨拶にサプライズゲストとして来場し、来日中のポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホに花束を贈呈し「オスカー受賞おめでとう!」と祝った。
この日、観客からの大きな拍手で迎えられたポン監督とソン。満席となった会場を見渡しながらポン監督は、「映画館をいっぱいにしてくれてありがとう。オスカーを受賞する以前から、日本の皆さんが劇場に足を運んでくださっていたことを嬉しく思っています。日本の皆さんは、本当にいい好みをお持ちだなと思いました」と喜びを爆発させると、ソンも、「映画というものは、言語が違っても共感していただけるもの。それを日本の皆さんが証明してくれて本当に感謝いたします」と感謝を述べた。
アカデミー賞授賞式を振り返ったポン監督は、「本作のセリフにも出てきますが、オスカーを受賞することは、全く計画しておらず、無計画が最大の計画になった。あまりの嬉しさに気が動転したしまった」と笑いを取りながら、「本当に光栄なことで、トロフィーは大切にしまってありますが、ただ、日本をはじめ多くの国から熱烈な反応をいただいたことが、私にとっては賞以上に嬉しかった」としみじみ述懐。これに対してソンは、「カンヌでパルムドールを受賞した時、嬉しさのあまりジュノ監督に叩かれ、肋骨にヒビが入ったので、オスカー受賞のときは喜びを(表に出さぬよう)噛みしめていた」とエピソードを交えて振り返った。
草彅は、本作プロモーションで再来日した二人に大きな花束を贈呈。さらに流暢な韓国語で、「わざわざ日本に来てくれてありがとう! アカデミー賞受賞おめでとう!」と満面の笑みで挨拶。憧れの二人を目の前にテンションが高まった様子で「僕はお二人の熱烈なファンで、ソンさんの演技は、いつも参考にさせていただいています。チョナン・カン(草彅の韓国での芸名)として活動している時に、何度も共演をオファーしたのですが叶わず…でも、今日こうしてお会いできて嬉しい」と話す。
そして、本作は「最高のエンタテインメント。退屈するところが全くなくて、あとでいろいろ話したくなるし、何度でも観たくなる作品」と絶賛。特にソンがインディアンの格好するシーンがお気に入りで「すごく似合いましたね。赤と黒があって、僕は絶対にソンさんは赤の方が似合うと思いましたし、あの重要なシーンを迎えるためには赤が必要な小道具になっていると思いました」と持論を展開。
これを聞いたポン監督は、「正直撮影に追われ、そこまで二人とも考えたことがなかったのですが(笑)、次のインタビューから使わせてもらいますよ」と茶目っ気たっぷりに受け止めていた。
これらの熱烈な言葉を受けてソンは、「20年前から私たちのファンであることは聞いていたので、私も会いたかった。今日は記念日になりましたね」と優しく言葉をかけ、ポン監督も「僕も草彅さんが様々な活動をしていることは知っていました。ソウルで『ぼくに炎の戦車を』という舞台を上演した時も見に行ったんですよ」と明かし、草彅を驚かせていた。
本作は2月23日現在、日本興行収入32億円、観客動員230万人を突破し、15年間不動だった『私の頭の中の消しゴム』30億円の記録を抜いて日本における韓国映画歴代興収1位となった。
映画『パラサイト 半地下の家族』(ビターズ・エンド配給)は2019年12月27日の先行公開を経て全国公開中
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映画『パラサイト 半地下の家族』公式サイトwww.parasite-mv.jp