『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』ジャパンプレミア

劇場版「僕のヒーローアカデミア 」3年ぶり最新作お披露目!

映画会見/イベントレポート

劇場版「僕のヒーローアカデミア 」3年ぶり最新作お披露目!

堀越耕平著の『ヒロアカ』シリーズ劇場版第4弾となる『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』のジャパンプレミアが7月24日、昭和女子大学・人見記念講堂にて開催された。この日のイベントには、レギュラー声優の山下大輝、三宅健太、岡本信彦、ゲスト声優の宮野真守、生見愛瑠が登壇し、見どころやアフレコの様子などが語られた。

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』ジャパンプレミア
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』ジャパンプレミア

「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載が、今年で周年を10周年を迎える、堀越耕平による大人気作品「僕のヒーローアカデミア」(通称「ヒロアカ」)シリーズの劇場版第4弾となる映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』。
北米最大のアニメコンベンション「Anime EXPO 2024」に参加した同作が、満を持しての日本の観客へのお披露目となった。

ヒロアカ「プルスウルトラ」の英語発音は「ポスター」?!

まずは、ロサンゼルスで開催された「Anime EXPO 2024」の「ヒロアカ」スペシャルイベントのダイジェスト映像がスクリーンに投影された。『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE~2人の英雄~』(2018年)の時にも渡米した山下は、当時のことを振り返る。「最初に行った時に、「プルスウルトラ」が、「ポスター」って聞こえてたので、その頃から「次は絶対に日本語発音で」と思っていたんです。(今回は、来場者の皆さんが)ちゃんと練習をしてくれて、しっかり日本語発音でしたね!愛を感じました。嬉しかったです」とにっこり。宮野によると、「山下くんが、『今回は(英語ではなくプルスウルトラと)日本語の発音で言ってほしい!』ってリクエストしたことで実現した」のだとか。
【“Plus Ultra(プルスウルトラ)”は作品を象徴する言葉の一つであり、劇中の雄英高校の校訓でもある】

ダークマイトにイライラ?!

本作では緑谷や爆豪が目指すヒーローのオールマイトに似た男ダークマイトが登場する。このことについて、岡本が「同じような雰囲気と声で、オールマイトとは違うことをしゃべってくるので、全編にわたってイライラしていました」と明かせば、山下も「本当に! だからこそ、三宅さんの芝居力をひしひしと感じました。同じ声でフォルムも似ているので……。三宅さんと一緒にアフレコした時、横で声を聞いていると、全く別のキャラクターに聞こえてくるんです。三宅さんのお芝居の説得力がすごくて。だからこそ、オールマイトが大好きだなとあらためて思いました」と口を揃えた。

オールマイトとダークマイトの二役を担当した三宅は、「これまでの劇場版は、オールマイトがこのレギュラーメンバーのバックアップをする側で、なかなか直接話をすることがありませんでした。『今回僕もしゃべるんだ!』と思っていたら、しゃべるのはダークマイトでした! でも今回、山下くんと二人で録ったんですが、ちょっと先輩風を吹かせたようなことを言うと、山下くんが成長していて末恐ろしいなと感じました。あそことか、あれのこれとか、これのそれとか、全部ネタバレで言えない!」と褒め称えた。

さらに山下が、「同じ人に憧れている分、それを模していくキャラクターに対しては同じようにイライラしていたはずなんですよね。それは三宅さんのすごさです」と敬うと、三宅も「めちゃくちゃ感じました。僕を見る山下の目が、普段より心なしか鋭かったです(笑)」と振り返るのだった。

なお、そんな三宅について、宮野は「三宅さんは、今回とても大変だったと思います。オールマイトとダークマイトの二つの人格を一人で演じるのはすごく難しいことなのに、ちゃんと別人になっているんです。すごく難しいことをやっているんです。普通じゃできない。集中して、覚悟を持ってやらなくてはいけないので、やっぱりお兄ちゃんすごいな!と本当に感動しました」と強調していた。

演じ分けについて、三宅は「マモちゃん(=宮野さん)も言ってくれたように、人格が別ですから、演じ分けようと意識したことはないです。とはいえ、別の人間を作らないといけないので、最初のオーディションの時を思い出してある種空っぽな状態の自分に巻き戻して演じてみました。そしたら、“意外とイケるじゃん!”と。まだオールマイトになりきれていない自分のところに巻き戻した感じでキャラクターを作ってみました。ただ、ずっとオールマイトを演じている中で、“オールマイトを掴み切れなかったら、オールマイトという名のダークマイトの役をしていたかもしれない”と怖くなりましたね」と持論を語った。

ゲスト声優・新キャラクターについて

宮野はジュリオ・ガンディーニについて、ネタバレを考慮しつつぽつりぽつりと述べていく。それをまとめると「私はミステリアスな役です。執事みたいな格好をしています。赤い髪色で、眼帯をしている。歯がギザギザしている。涙ぼくろもついています。なのに、言葉遣いが少し荒っぽかったりする」とのことだが、実は「ジュリオの行動一つ一つにしっかり理由があるので、それを大事にしたいなと思いました。“何で乱暴なのか”“何で乱暴なのに丁寧なのか”“何で命を狙っているか”っていうところもすごく大事です。(アンナとジュリオの)令嬢と執事という関係性は今回のキーポイントになっているので、詳しくは言えないんですけれど…。今は命を狙っている。非常にこれは大事です」とした。

令嬢のアンナを演じたのは、「ヒロアカ」ファンでもある生見。「あまり緊張しないタイプなんですが、当日までどうしようと思っていました。現場も想像できませんでした。でも収録が始まる前に、音響監督がアンナについて台本に書かれていないことも熱心に教えてくださって、そこで自分の考えとすり合わせて演じることができました」。生見について、「体当たりで誰よりも悲痛にいかないといけないところをパッと押さえて演技として落とし込めるのはすごいなって思いました。初挑戦で、本当にすごいよ」(山下)、「苦しむシーンのあの息遣いはすごい!ひと声に血の通った感じがのっているんですよね!」(三宅)、「(苦しみシーンは)一番悲痛でしたよ!」(岡本)と声優陣は絶賛していた。

締めの挨拶は山下。「この劇場版は4作目で、1作目、2作目、3作目といろいろな思いを積み重ねてきました。そして4作目というところで、各キャラクターが成長を見せてくれます。その見せ方も個性的で、それぞれの見え方をぜひご覧になっていただきたいです。オリジナルキャラクターのお二人が新しい魅力を引き出してくれるのも見どころです。素敵なハーモニーを醸し出してくれました。いつもよりも華やかな映像になっているのではないかと思います。皆さんもちょっとお祭り騒ぎで、気持ちを上げて観てもらえると非常に楽しめるのではないかなと思います。最後のほうは、怒涛の展開なので、瞬きもせず、一瞬も見逃さずに観てくれたら嬉しいです」

映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』(東宝 配給)は2024年82日[金]より全国公開
©2024「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 © 堀越耕平/集英社

映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』あらすじ・作品データ

(2024年/日本映画/110分)
原作・総監修・キャラクター原案:堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:岡村天斎 脚本:黒田洋介 メインキャラクターデザイン:馬越嘉彦
キャラクターデザイン・メイン作画監督:林祐己 総作画監督:小田嶋瞳
音楽:林ゆうき 音響監督:三間雅文 アニメーションアドバイザー:長崎健司
主題歌:「ホムンクルス」Vaundy
緑谷出久:山下大輝 爆豪勝己:岡本信彦 轟焦凍:梶裕貴
麗日お茶子:佐倉綾音 飯田天哉:石川界人 エンデヴァー:稲田徹 ホークス:中村悠一
ジュリオ・ガンディーニ:宮野真守 アンナ・シェルビーノ:生見愛瑠
オールマイト/ダークマイト:三宅健太

映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』予告編

© 2024「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 © 堀越耕平/集英社

映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』公式サイトhttps://heroaca-movie.com/
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