園子温監督が、新作映画『希望の国』を携え釜山国際映画祭から三陸映画祭へと出向いた。これは同作のロケ地でもある気仙沼に感謝の気持ちを込めての凱旋上陸であり、同映画祭のクロージング作品としてジャパンプレミア上映された。
園監督は、当日の朝まで韓国の釜山で実施している釜山国際映画祭に参加し、その足で気仙沼へと駆けつけた。そして「今日は覚悟を決めてここに立ちました。決して晴れ晴れとした気分ではありません。ですが、上映後にロビーで、あるお母さんから『ずっと怖くてこの辺りは近寄れなかったけれど、今日娘に連れられてこの映画を観られてよかった』と声をかけていただいて、他の人の声はわかりませんが、僕はこの方のこの言葉が聞けただけで上映できてよかったなと思いました」との心情を吐露。
「気仙沼をロケ地に選んだのは、この機会を逃したら永遠にこの風景は消えてしまうだろうなと思い、刻印として刻みつけたかったからです。気仙沼のシネマコミュニティの方々に応援していただき、この映画は出来上がりました。 今日は今年1月の撮影時にみなさんから頂いた、(気仙沼市観光キャラクター)“ホヤぼーや”ジャンパーを着てきました。このジャンパーからは暖かさと同時に勇気もいただいて、撮影もはかどったので、とても感謝しています」と、改めてお礼を述べた。
「三陸映画祭は、世界のどんな映画祭よりも意義のある映画祭だと思います。世界でもこういう映画祭こそが必要とされています」とエール。なおかつ「毎年開催されるなら、いつでも自費で駆けつけますので、ぜひまた呼んでください」と同映画祭を支持することを表明した。
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英題=The Land of Hope
日本公開=2012年10月20日
配給=ビターズ・エンド
公式サイト http://www.kibounokuni.jp/
©2012 The Land of Hope Film Partners
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