[シネママニエラ]映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』のリチャード・カーティス監督が初来日し、一軒家貸切会場の日比谷テラスで会見を行った。ゲストには同監督の長編監督デビュー作『ラブ・アクチュアリー』が大好きだというタレントのIMALUが駆けつけ、恋は「タイミングが大事だと思う」など、ふたりでオトナの恋愛談義を繰り広げた。
◆ロマコメ・ブームの立役者が初来日!
本作のテーマは家族。英国南西部コーンウォールの青年ティムが一族の男性が受け継ぐ自身の能力を駆使して、恋人との関係を成就させるべく奮闘する姿を描く感動作。IMALUは、劇中でヒロインが悪天候の中、赤いウエディングドレスで挙式する場面にちなんで赤いワンピースで登場したところ、監督から「日本では丈の短いウエディングドレスがあるの?」と質問が。さすがは名脚本家、異文化観察に余念がありません。
本作の着想は友人との雑談「最期の日をどう過ごしたいか?」から誕生。人間を描くことを主眼に据え、愛と人生のガイドブックとして、なにげない日常の出来事の愛おしさに気がついてほしいといった願いが込められている。「満足度の高い仕上がり」だと語れば、IMALUも「鑑賞したらきっと結婚したくなると思う」と同意する。
この日は過去作にも言及。総勢19名出演の『ラブ・アクチュアリー』では当時の有名人と無名人を半々に起用。しかし、現在見返すと超豪華! そんな審美眼をもつため「結婚相手を外見で選んではいけない」など持論に説得力がある。(とはいえ監督自身に結婚歴はなく、子だくさんとのこと)。未婚+子だくさんと言えば英国俳優ヒュー・グラントの話も披露。彼の才能を世に知らしめるために映画『フォー・ウェディング』の脚本を書いたというのだ。以来ロマコメ・ブームの立役者。
ニュージーランド出身のカーティス監督は現在ロンドンが拠点。映画『戦火の馬』共同脚本のほか、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ、『ノッティングヒルの恋人』といった英国ワーキングタイトル作品、さらに映画『ビーン』の脚本家としても知られる。映画『パイレーツ・ロック』に次ぎ本作が監督3本目となるが、今作を集大成として最後の監督作だと宣言している。
取材後記/自身のスマフォを取り出して取材陣を撮影したり、IMALUさんとの2ショットをリクエストしたりする場面も。通訳、取材陣、進行役などへの感謝の言葉を忘れないなど人格者であった。
2013年イギリス映画/124分
原題=ABOUT TIME
日本公開=2014年9月27日
配給=シンカ、パルコ
公式サイト http://abouttime-movie.jp/
©Universal Pictures
Richard Curtis [ ABOUT TIME ] Japan Press Conference
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