本作は第27回東京国際映画祭コンペティション部門作品で、マフィアが仕切る街での過激で絶望的な愛を描く物語。ウォン・カーウァイ監督作品を機に日本でも人気のクリストファー・ドイルが撮影監督として参加している。
撮影日数は4日間。劇中のタトゥーは監督が友人に「映画のために皮膚の提供をしてもらえないか」と尋ねまわって実現したそうで、劇中でゴッドファーザー役を演じた俳優のヴィム・ナデラが、「撮影が終わった後もタトゥーはそのまま」なのだと、本作のトリビアとして明かした。
最も驚かされたのは劇中音楽。監督が作曲し、歌唱(しているヴァージョンもある)こと。ストーリーと世界観にマッチしており、印象に残るのだ。ステファン・ホールプロデューサーも「本作の大事な要素なので、音楽に着眼していただき嬉しい」と笑顔に。
クリストファー・ドイルは、「スポンサー企業のアウディさんから車をいただけるのかと思って(東京国際映画祭に)参加した」とユーモアたっぷりのトークで、司会進行も担うなど、サービス精神にあふれていた。フォトセッションでは、自らマスコミの立ち位置に移動し仕切る、お茶目な場面も。そんな素顔が垣間見える動画を併せてお届けします。
2014年 フィリピン映画/73分
原題=Ruined Heart
第27回東京国際映画祭
開催期間=2014年10月23日[木]~10月31日[金]
会場=六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ日本橋(中央区)ほか都内の各劇場及び施設・ホールを使用
公式サイト http://www.tiff-jp.net/
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