[シネママニエラ]第27回東京国際映画祭コンペティション部門作品の映画『破裂するドリアンの河の記憶』の記者会見が10月24日に行われ、エドモンド・ヨウ(監督/脚本/編集)、ジョーイ・レオン(女優)、ダフネ・ロー(女優)、シャーン・コー(俳優)、ミン・ジン・ウー(プロデューサー)が出席した。
短編映画『金魚』でヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に招待された最年少マレーシア人監督のエドモンド・ヨウ。長編監督デビュー作でありながら、マレーシア映画初のコンペ出品作となった本作『破裂するドリアンの河の記憶』は、高校生の淡い恋愛物語としてスタートしながら、やがて社会や歴史への意識を縦横に織り込んでいく。
監督は「真のマレーシア映画をつくりたかった。タイトルにもあるドリアンは外が固く、中身はやわらかいというマレーシアという国を象徴していると思う。歴史は繰り返す。隣国の歴史も含めて本作で歴史的事象を用いたのは、映画を通じて人々に問いかけをしたかったからです」と話す。見た目は温和そうな監督、頭の回転はそうとうなものだと受け答えから伺えた。
メイアン役女優のジョーイ・レオンは英語、中国語を駆使し、自身の思いを語る。「これまではホラー映画やスリラー映画など商業的な作品に多く出演してきました。なので本作に出演できたことが本当にうれしいです」とにっこり。緊張感がただよいがちな記者会見において、彼らが揃ってリラックスして臨めていたのは監督の人柄によるものかも。そんな雰囲気が伺える動画(約30秒)をお届け。(この会見での各自の発言は追って動画で掲載する予定)
映画『破裂するドリアンの河の記憶』記者会見
2014年 マレーシア映画/128分
原題=River of Exploding Durians [ 榴莲忘返 ]
[River of Exploding Durians]Japan Press Conference