[シネママニエラ]第27回東京国際映画祭に「SAMURAI (サムライ)」賞が新設され、初年度の受賞者である北野武監督が10月25日、「日本映画の未来と今」というテーマのトークイベントに出席した。
檀上にはトニー・レインズ(映画製作者/映画評論家/キュレーター)、クリスチャン・ジュンヌ(カンヌ映画祭代表補佐)、「PFF」各賞受賞監督、「日本学生映画祭」受賞監督がずらり。
トークショーの前半では若手の映画監督からの質問に対し、北野監督が「自分が描きたいものを自分なりに描けばいい。でも、嫌いなものも認めるという余裕も必要で、自分の好きなことを他の意見もあると思いながらつくっていけばいいんじゃないか。みんなマジメすぎるよね。余裕をもって、常に自分を客観的に見た方が追い詰められなくていいと思う」と、独自の映画論を時に冗談を交え答えていく。
そして日本の若い監督の作品が海外で評価されるために必要なものについて、北野監督は「何が必要かなんて、どうすれば宝くじが当たるかというような話だから、それは自分で探すしかない。参考意見としては受け止めていいけども、つくるのは自分だから。自分の世界を構築することがベストであって、自分で新しいものを見つけるかもしれない。私はがんばれとは言いません。若い芽は早く摘んでおいた方がいいですから」と、北野節全開で若手監督にエールを送っていた。
開催期間=2014年10月23日[木]~10月31日[金]
会場=六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ日本橋(中央区)ほか都内の各劇場及び施設・ホールを使用
公式サイト http://www.tiff-jp.net/
チケット発売=10月11[土]よりticket boardにて発売