トロフィーをかかげる永瀬正敏

永瀬正敏『KANO』が台湾金馬奨でW受賞「トロフィーは51年の重み」

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トロフィーをかかげる永瀬正敏[シネママニエラ]中華圏を中心とした台湾のアカデミー賞的存在の第51回金馬奨の授賞式が11月22日、國立國父紀念館にておこなわれた。審査委員長は女優のジョアン・チェン(陳冲)がつとめた。

日本人として初めて永瀬正敏が主演男優賞候補となっていた映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』は6部門でノミネートされていたが無冠に終わった。本年は中国映画に偏った結果となり、ネットニュースには中国による政治的圧力があったのでは?といった憶測がとんでいる。

しかしながら、同作には観客賞と国際映画祭批評家連盟賞のW受賞の朗報が。永瀬はトロフィーを手にして、「観客賞は、審査員ではなく、見に来てくれたお客様が作品を選ぶものなので、特別な嬉しさがあります。たくさんこの作品を観に来ていただいたという事なので、とても有難いです。(観客賞のトロフィーを掲げ)トロフィーは重い!51年の重みがあります」とコメント。

物語の舞台が日本統治下の台湾であることから、劇中セリフの9割が日本語という同作が主要部門に、さらにはすべて日本語のセリフだった永瀬正敏が主演男優賞にノミネートされたということは、そのハンデをものともせぬほど、本作が高く評価されたと言える。永瀬も本作への想い入れは強く、台湾でのキャンペーンに積極的に参加するだけでなく、撮影期間中に自身のカメラで撮影した写真集「This Moment」を台湾で発売、写真展も開催した。

映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』は、1931年日本統治時代の台湾から夏の甲子園に出場し、決勝まで勝ち進んだ嘉義農林学校野球部(KANO)の実話を基にした感動作。主題歌はRake、中孝介、ファン・イーチェン、スミン、ルオ・メイリン「風になって~勇者的浪漫~」(EPICレコードジャパン)。

第51回金馬奨受賞結果

・『推拿(原題)/ブラインド・マッサージ(英題)』
ロウ・イエ監督 ※第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞
最優秀長編作品賞、最優秀撮影賞、最優秀編集賞、最優秀脚色賞、最優秀音響効果賞、最優秀新人賞
・アン・ホイ(許鞍華)監督『黄金時代』最優秀監督賞
・チェン・ジェンビン(陳建斌)『一個勺子』最優秀新人監督賞、最優秀主演男優賞
・チェン・ジェンビン(陳建斌)『軍中楽園』最優秀助演男優賞
・チェン・シャンチー(陳湘琪)『迴光奏鳴曲』最優秀主演女優賞
・ワン・チン(万茜)『軍中楽園』最優秀助演女優賞

2014年台湾映画/185分
英題=KANO
日本公開=2015年1月24日
インターナショナルプレミア=2014年3月7日
配給=ショウゲート
公式サイト http://kano1931.com
©果子電影

映画『KANO~1931海の向こうの甲子園~』は、2015年1月24日[土]より新宿バルト9ほか全国公開

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