[シネママニエラ]映画『愛を積むひと』の撮影がクランクアップし、俳優の佐藤浩市が「“人を許す”って大変な事」などと同作について振り返った。
今作は、エドワード・ムーニー・Jr.著の「石を積むひと」(小学館文庫刊)を原作に、第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で豊かに過ごそうと、東京下町の工場をたたみ、北海道に移り住むことにした夫婦の姿を描く。監督・共同脚本は、映画『釣りバカ日誌』シリーズの朝原雄三。出演は佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲 花、吉田 羊、柄本 明。TEAM NACS森崎博之、佐戸井けん太、岡田義徳が脇を固めている。
佐藤は「僕が演じた篤史は、いい人なんです。いい人なんだけれど、単純に人を許せなかったりとか、そういった狭いところで生きてしまうところがある」と分析。そして「やっぱり、“人を許す”って大変な事なんですよね。それなりに人生経験を積んできた人間なのに、なかなか難しい。“人を許す”ことで、自分自身が前向きになれるという、そのことが上手くスクリーンに出てくれればいいなと思いますし、今回僕の中では、そのことがテーマとして一番大きかったなという気がします」と役に向き合ったことを明かした。
撮影地は北海道。「美瑛の大地に本建築で家を作って、そのオープンセットでほとんどのロケをしたので、美瑛の風光明媚な風景、人々の優しさ、空気感は確実にフィルムに焼き付いていると思います」。佐藤の妻を演じた樋口可南子も「苦労はたくさんあったのに、純な気持ちを失わないこの夫婦は、つくづくいいなぁと思いました。美しい大自然の中で、静かに戦ったという感じ」と表現し、「いろいろ助けて下さった美瑛の皆様に、心より感謝してます」とお礼を述べた。
映画『愛を積むひと』は、2015年初夏に全国ロードショー
日本映画
配給=アスミック・エース、松竹
公式サイト
©映画「愛を積むひと」製作委員会
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