[シネママニエラ]女優の中谷美紀が主演をつとめる映画『繕い裁つ人』の初日舞台あいさつが新宿ピカデリーで行われ、中谷をはじめ、三浦貴大、黒木華、三島有紀子監督が登壇した。中谷は「三浦さんは雨男ですので、今日は来なくていいんじゃないか、って思ってました」とユーモア溢れる挨拶で会場を沸かし、三島監督との両想いを「この映画はプロデューサーや映画会社の方々が用意してくださった“お見合い結婚”ではなく、相思相愛の三島監督との“恋愛結婚ができた”、幸せな作品となりました」と言葉にした。
その言葉を受けて監督も「物語の主人公、市江のように自分を持っていて、その人がそこに立つだけで凛とした空気が漂う女優」として中谷美紀の名を真っ先に挙げたことを明かし、「一人の主演女優という立場を超えて、一緒にこの映画を作り上げてくださった戦友」と賛辞を送る。
撮影期間16日というなかで、中谷自らミシンで縫い上げたというケープをお披露目。「監督のイメージや服装を考えつつ、実はどれだけ簡単に縫えるかなども考慮に入れていました(笑)」と打ち明けるや、監督は「監督冥利につきる」と恐縮しきり。また、サプライズで観客にも、583,819針、32色、32時間かけた「世界にひとつだけの特製刺繍ポスター」(提供:ブラザー販売株式会社)が、登壇者のサイン入りで1名にプレゼントが発表された。
中谷からは「女子力の高い三浦さん」と褒められた三浦は、パッチワークやキルティングが趣味だという元歌手の山口百恵を母にもつ。司会者がそのことに触れると、三浦は「母はミシンではなく手縫いをしていることが多いので、今回中谷さん演じる市江のもとを藤井が訪れるシーンで、滑らかにミシンを踏む市江に藤井が見とれるところは共感できました。昔から母の手縫い姿を見て育ってきました。この映画を観てもらって、どういう感想を持つのかちょっと聞いてみたいです」と語った。
本作は、講談社「ハツキス」にて連載中の池辺葵著の人気漫画を基に、こだわりの仕立て屋を継いだ二代目(中谷)と彼女の服を愛する人々が織りなす心温まる物語。
2015年日本映画
日本公開=2015年1月31日
配給=ギャガ
公式サイト http://tsukuroi.gaga.ne.jp/
©2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会
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