俳優のジェームズ・フランコが映画『パーフェクト・プラン』について語った。同作は、平凡な夫婦が出来心から麻薬密売取引に関わる大金に手を染めたが為に、闇社会の陰謀に巻き込まれていく様子を捉えたクライムサスペンス。監督はヘンリク・ルーベン・ゲンツ。
――本作の魅力は?
大金を見つけた夫婦が正しいことは何かを自分たちに問う。金を盗むと決めたからには、闘わなければならない。物語自体は今までにもあったような話だけど、トム(ジェームズ)とアナ(ケイト)の関係性がこの物語の面白いところなんだ。互いに信頼し合っている夫婦を演じたいと思ったよ。
依存し合う二人が、力を合わせて最悪の事態を乗り越える。そのことによって絆がさらに強まるんだ。二人とも非常事態に対する特別な能力なんて何も持ってなくて、そういった点で二人は対等な立場にいる。そこが最も興味を惹かれた点だった。
――妻役のケイト・ハドソンとの共演はいかがでしたか?
ケイトは陽気で一緒にいて楽しい人だけど、同時にとても深みがあるんだ。面白いイメージが先行して、こういった誠実な女性の役に深みを与えられることに、あまり気付かれていないと思うよ。この作品には、彼女のそういう一面がよく表れているよ
――それでは、トム・ウィルキンソンとの共演は?
僕はトム・ウィルキンソンの大ファンさ。ちょっと厳しそうな顔をしているから、一見怖い印象を受けるかもしれないけれど、実際はすごく優しい人なんだ。本物のプロフェッショナルで、彼が役に入りこむと、こちら側の演技がとても楽なんだ。共演は本当に楽しかったし貴重な経験になったよ
――監督経験もありますが、本作の監督は?
僕は監督にとても興味がある俳優だと思う。参加するプロジェクトにおいて、監督は誰かという点が最も重要なんだ。
ヘンリク監督の前作『TERRIBLY HAPPY』を見たんだけど、彼は独特のスタイルを持っている。作品を俯瞰して捉えて、慎重に物語を語っている。とても魅力を感じたよ。今作の監督にぴったりだと思った。
――本作のテーマについてどうお考えでしょうか。
現代には、社会の中で置き去りにされている人がいるように思う。アメリカ国内や世界中で、能力を身につけていても、仕事に就けず、生活に困っている人がいる。お金を盗んだことに関して、
この夫婦が100%悪いと言えるのか、僕には分からない。二人はきちんとした生活を送るためにできるだけの努力をしたのに、どうにもならなかったのだから。二人と同じような状況に陥って彷徨っている人たちがたくさんいるんだと思う。今までとは違う方法でみんなが結束することが、生き抜くために必要なんじゃないかな。
映画『パーフェクト・プラン』は、2015年2月28日[土]よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかロードショー
2013年アメリカ映画/90分
原題=GOOD PEOPLE
字幕翻訳=チオキ 真理
日本公開=2015年2月28日
配給=東京テアトル、日活
公式サイト http://perfect-plan.jp/
©2013 GOOD PRODUCTIONS, INC
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