[シネママニエラ]モノクロ映画『アーティスト』でアカデミー賞作品賞、監督賞ほか全5部門を受賞し、その比類なき才能を全世界に知られることになったミシェル・アザナヴィシウス監督が、1946年にアカデミー賞4部門ノミネートされたフレッド・ジンネマン監督『山河遥かなり』から着想を得て製作された映画『あの日の声を探して』の日本版予告編が、涙なくして観られないと話題になっている。
魂を揺さぶられること必至!
本作の撮影は、全編手持ちカメラでチェチェンに隣接するグルジアでロケを敢行。ロケ中もセットはほとんど使わず、合成も使わないという徹底したリアルで衝撃的な映像の数々。
主人公の少年ハジはオーディションで選んだ素人のチェチェンの少年。両親を目の前で殺されたショックで、声を発することができなくなってしまった少年の不安そうな表情で赤ん坊の弟を抱く姿や、泣きながら両親の絵を描く姿、何かを伝えるために言葉を発しようする姿は観る側に、失う悲しみを容赦なく突き付ける。その一方で、力強く踊るハジの姿は、必至で生きようとする命のきらめきを感じさるもの。
映画『あの日の声を探して』あらすじ
1999年、ロシアに侵攻されるチェチェン。9歳のハジは両親を殺され、声を失った。一人で放浪する彼は、EU職員キャロルに出会う。ハジが伝えたかったこととは? それに、生き別れた姉弟と再び会うことはできるのか?
映画『あの日の声を探して』は2015年4月24日[金]よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開
フランス・グルジア映画/135分
原題=THE SEARCH(2014) IMDb
日本公開=2015年4月24日
字幕翻訳=寺尾次郎
配給=ギャガ
公式サイト ano-koe.gaga.ne.jp
©La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou