向井理「笑顔に救われた」初主演映画を振り返る
[シネママニエラ]俳優・向井理が、灼熱のカンボジアにて無事クランクアップした初主演映画『僕たちは世界を変えることができない。But,we wana buid a school in Cambodia.』(深作健太監督)を振り返り、「カンボジアの方の笑顔に救われた」とコメントした。
同作は、10月17日に関東近郊でクランクインし、その後、11月8日よりカンボジアのプノンペンとシェムリアップの2都市をまたいでの大掛かりなロケを開始。気温は33~34度、直射日光を浴びると36~37度くらいに感じるほどの灼熱の中で始まった。向井自身、Blogに「大切な第二の家族」と書くほどに思い入れの強い国での撮影ということもあり撮影終了後、スタッフを前にしてのクランクアップコメントは思いもひとしおの様子で、コメントの最後の方では言葉につまり涙する場面も。
観光の名所であり、カンボジア内戦の惨劇の現場であるツールスレン博物館・キリングフィールドの撮影では、少人数での撮影が行われ、さすがに俳優陣はスタッフの待機場所に戻っても言葉が少なかったそうだ。小学校での撮影では、子供たちとサッカーやバレー、シャボン玉など遊ぶシーンを撮影。演技というよりは普通に子供たちと戯れる様子を映像に収める形での撮影で、子供もキャストも皆が本気で遊んでいたという。そして11月25日、全撮影日程が無事終了した。
「キャストの皆さんももちろん、スタッフの方々にも、やりやすい環境を優先してもらいました。改めて映画の撮影は素晴らしいなと思える作品であり、個人的にも自分の人生にとって糧になるような経験がたくさんできた撮影でした。 主演ってなかなかできるものではないですし、とても恵まれた役割を与えていただいたなと思います。僕一人でやれることなんて何もありません。いろんな悲劇を乗り越えてきた人たちの笑顔に僕はとても救われましたし、改めてカンボジアが好きになりました。見た方に作品を通して何かを感じてもらえたら、命を削って作った甲斐があります」
「今までで一番心からやりたい企画でした。だからこそ非常に実現させるのが難しかったですし、プロデューサー、キャスト、スタッフが一丸となって初めて転がりだした企画だったと思います。そういうことも含めて今は感無量です。僕自身はこの作品をやったことで映画人として何かがちょっとだけ変わりました。笑顔にあふれたカンボジアロケだった」
映画『僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.』あらすじ
医大に通うコータ(向井理)は、ある日、郵便局で「カンボジアに150万円の寄付で、学校が建ちます!!」と書かれたポスターを目にしたコータは「イベントでカンボジアに学校を建てよう!」とサークル仲間に呼びかけたのだった。
それぞれが生き方や恋愛や将来に悩むことで、終には衝突し、仲間割れを起こしてしまう。果たして、コータたちは目標額を集めることができるのか? カンボジアの子どもたちのために学校を建てることができるのか?
日本公開=2011年9月23日
配給=東映
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