[シネママニエラ]映画『風に立つライオン』が翌週末の公開を目前に、原作者のさだまさしが、46名のオーケストラとともに本作の主題歌「風に立つライオン(シネマ・ヴァージョン)」をライブ歌唱する試写会が実施された。この日は、企画者で主演の大沢たかおと三池崇史監督も来場し、さだの歌唱を客席で聞き入った。ライブが終わると、大沢は感激のあまり「心が震えています」など感想を口にした。<裏話>
本編の撮影は昨年の12月までおこなわれていた本作。アフリカロケで撮影した素材はすぐさま日本に送られ、撮影と並行して編集作業をすすめることで、3月の公開に間に合わせたという。三池監督は鑑賞者のバックグランドによって「感じ方がかわる映画です。本作を監督できてしあわせです」と話す。そんな監督に対して、さだは「(本作を)鑑賞した知人の半数の方が『ドキュメンタリー映画のよう』と言ってくれた。つまり、嘘がない」と本作を絶賛。
さだは、オーケストラをバックにしたライブを振り返り、「(自分の)真正面に三池監督と大沢たかおさんがいらっしゃるんで緊張しました。途中で目が泳いでしまった」と吐露。それでも「一曲のためにオーケストラを用意するって、なんて贅沢な! 世界でこの一度きりですからね」と語り「歌で泣いていた方をお見受けしました、映画はタオルじゃ足りないですよ。それと今日観た方は5人の方に(映画を)すすめてください!」と、おなじみの“さだ節”もしっかり。
さだは、ジャケットの胸ポケットのチーフに代えて、アフリカのフラミンゴの羽根を用意し登壇。その羽根の思い出も語った。「今作の撮影時にモデルとなった柴田医師とともにアフリカを訪れました。柴田さんは40数年前に現地で手にしたというフラミンゴの羽根を持参していらして、『ナクル湖に返したい』とおっしゃっていたのですが、わたしがお願いして譲り受けました。それで、本日こうしてポケットに入れて、この曲を歌おうと思ったのです」と。
楽曲の誕生から28年の月日を経て、映画化された本作だけに、さだがさまざまな思いを述べた。今作は実在する日本人医師の体験を基に、さだが5年の歳月をかけてつくりあげた楽曲が基になっている。しかしながら、さだは、この映画化が決まった際に、三池監督に対して「(映画の)主題歌はどうしますか?」と問いかけたことがあり、監督が絶句してしまったという逸話も明かした。
映画『風に立つライオン』は、2015年3月14日[土]より全国公開
日本映画/129分
日本公開=2015年3月14日
配給=東宝
公式サイト
©2015「風に立つライオン」製作委員会
三池監督とさだまさし「大沢たかおは嫉妬の対象」とべた褒め
三池監督が俳優・大沢たかおについて問われた時のこと。「同性として(完璧過ぎて)嫉妬の対象でしかない」とべた褒め。すると、さださんも「僕もそう思います」と同意。大沢さんは照れ笑いを浮かべていた。
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映画『風に立つライオン』場面写真
英題=The Lion Who Stands in the Wind(2015)
日本公開=2015年3月14日
配給=東宝
公式サイト
©2015「風に立つライオン」製作委員会
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