[シネママニエラ]本年11月に結成20周年を迎える「V6」メンバーの森田剛が、映画『ヒメアノ〜ル』で凶悪な連続殺人鬼役に挑戦する。原作者の古谷氏は「大変ありがたいです。森田さん、よろしくお願いいたします」とエールをおくる。タイトルの『ヒメアノ〜ル』はヒメ・トカゲ=強いものの餌になる弱者を意味する。
漫画「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」などで知られる古谷 実著の原作は、連載当時その過激な内容からファンのあいだで物議を醸し、実写化不可能とも言われていた超人気コミックだ。
森田は、この初主演の映画で、欲望のままに無抵抗な対象を殺害していく狂気の連続殺人鬼という映画史に残るであろう難役を演じる。共演は濱田 岳、佐津川愛美ら実力派俳優。そして監督は映画『さんかく』『銀の匙 Silver Spoon』の吉田恵輔。
物語は、ビルの清掃会社でパートタイマーとして働く岡田進(濱田)と同僚の安藤(佐津川)の恋愛に悩む平凡な日常とともに、のちに岡田の恋人となるユカをつけ狙うサイコキラー・森田正一(森田)の心の闇を描く。
吉田監督は今までの作風とは違うこの衝撃作に挑戦となるが、原作の完全映画化を目指し、R15も辞さない決意で臨むという。3月末日クランクイン。公開は2016年を予定。
「原作は、お話を頂いてから読みました。人間がしっかり描けている所が、とても読みやすく面白かったです。決して共感はできない今回の役作りに関して、吉田監督とお話ししただけでは、中々理解するのが難しいと感じています。森田正一の過去や、なぜこういう人間になったのかを理解して、クランクインを迎えたいです。いわゆる悪い人は沢山存在しているかもしれないが、彼らの過去には何かしらの理由があるのでは?
キャスト・スタッフのこめた熱が、しっかり伝わる人間臭い作品を目指したいと思います」
「高校生の頃からバイブルだった古谷実さんの漫画を監督出来るなんて夢のようです。ドス黒さ溢れる、良い意味でバランスの悪い映画に仕上げたいです。森田さんには“普通なんだけど普通じゃない”という感じを表現して頂きたい。難しい注文ですが、森田さんなら答えてくれると思います」
©古谷実・講談社/2016「ヒメアノ〜ル」製作委員会
©古谷実/講談社
公式サイト www.himeanole-movie.com
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