ウソが苦手と自認していたふたりだが、心理カウンセラーの春香葉子氏の鋭い分析により、戸田は「大女優とは思えないほど飾らない正直者」、松坂は「その場に応じた気遣いから出たウソをつく」と導かれた。松坂は以前にも主演作のイベントで、同氏の心理分析を受けている。
本作は、ドラマ「リーガルハイ」の監督・石川淳一×脚本家・古沢良太コンビが贈る、1年で唯一嘘が許される日であるエイプリルフールの一日に、7つの愛と感動と爆笑をギュとつめたエンタメ作品。劇中で戸田は対人恐怖症の妊婦・あゆみ役を、松坂はSEX依存症の天才外科医・亘役を演じている。
劇中で松坂が一糸まとわぬ姿になるシーンも。戸田は「ビューティフルでした。まさかそこまで出しちゃうんだと。びっくりしましたね。浅見れいなさんとの絡むシーンでは目がイキイキしてたよね」と鋭く追及。松坂は「いや、僕の中では前貼りがばれていないかが気になって。(監督の指示で)楽しそうにやって。ルパン三世みたいに、って」と話す。
そんな松坂だが「(俳優の)窪田正孝ファンなんで、矢野聖人とのシーンはうれしかったです。化学反応がうまれたんじゃないですかね」と語れば、戸田も「あれは監督がカットをかけないから、いくとこまでいっちゃったみたいですね」と上映後だけに秘話を明かしていた。
戸田は、女性客の多いイベントとあって、松坂の素顔を大サービス。「役柄などから好青年の印象だけど実はちょっとオタク気質というか、漫画好き。面白いんです」と前置きし、「望遠鏡は軍事用のガチで、地方に行くとホテルの窓から街をのぞき『皆さん働いていらっしゃいますねえ』と。それを普通だと思っている」を機に松坂いじりに。映画の展開に絡めて「巨乳と貧乳どっち?」と問えば、松坂が「貧乳ですね。深い理由聞きますか?」と即答するや、戸田は大笑いに。「どっちをこたえられても、笑いました」とまとめた。
その返しとして、松坂は戸田に「彼氏のすっごく臭いオナラと超うるさいイビキ。どっちがNG?」と質問。戸田はオナラは許せると即答。「オナラは臭くても笑える。イビキは病気かもしれないと心配になる」と解釈したため。そんなふたりに司会者が「お二人がつきあったら?」と話題をふると、ふたりとも「えー!」と驚いたのち、戸田は「お互い話さなくても苦痛ではないのでうまくいくかも。満喫(漫画喫茶)もつきあうし」と語れば、松坂は「おお!いいですね」とテンションをあげていたものの、「完全にパワーバランスはこっち(=戸田)」と脱帽状態になっていた。締めの挨拶では戸田が、松坂の言葉に「やっぱ(ウソの)天才!」と発し、ウソの才能に脱帽するという、抜群のコンビネーションをみせた。
「本当に優しい嘘がたくさんあるお話しですけれども。人の弱さだったり、だめなとこだったり、いわゆる個性があるのはいいことだよね。それだから人っていいよね、というメッセージが含まれていると思うので、ひとりでも多くの人にそれが届けばいいなと思います」
「(「わたしは嘘をつきました」という)タスキをかけている以上、僕が何を言っても嘘にしか聞こえないですよね。世の中には素敵な嘘があるんです。(今日ご覧になって)皆さんなりの味をつけて、嘘をひろめてもらえば。例えば、ラストに(女優の)ペネロペ・クルス出てて、とか。(俳優の)ジョージ・クルーニーが出ててさ。脚本が古沢さんじゃないんだって、とか。味つけしてください」
映画『エイプリルフールズ』は、2015年4月1日[土]より全国公開
日本映画/120分
日本公開=2015年4月1日
配給=東宝
公式サイト http://aprilfools.jp/
©2015フジテレビジョン
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心理カウンセリングの結果(概略)
戸田恵梨香さん
質問されると目がクリッと上を向く。私ってどうだっけなあと考えている。そして答えが早いのは深く考えず、思いついたことを言っているから。花粉症ということで鼻をゴシゴシする姿も見せていらしたので、飾らない方。相手(=松坂さん)が自分のことを話すときでも肩の力を抜いて、何を言われてもリラックスして受け止める人。
松坂桃李さん
質問されると目が横に動く。この場にふさわしいこたえをさがしている。時折、頭を掻くというアダプターも。それは率直になれない時、本心を見破られたくない時にあらわれる。防衛行動といって、腕を前で組んだり、腰に手を当てたり、背筋を伸ばしたり。相手の言葉をやや警戒している。また矛盾行動といって、自分の役柄との共通点を言われて、口では困ったなと、でも仕草は口角がくっと上がっていたのでまんざらでもない。それと女性の豪快なクシャミを「気にしない」と言いつつも、目は笑っていませんでした。
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