堤監督は、女性の首の傾げ方には一過言あるらしく、前田が演じたマユ役の「小首をかしげる時は、分度器で首の角度決めた」と冗談めかして真面目に語る。すると、前田も「役作りは80年代のアイドルを参考にして、前髪をあつめにして。監督からは『姿勢を良く』とも言われました」と振り返る。着座して椅子の背もたれを使わないようにしていたという。そんなマユの「可愛いところを監督が拾ってくれました」とにっこり。
それらすべては男が惚れ込んでいくための必須要素。そんな監督こだわりのヒロイン像について、松田は「(前田と木村が演じたふたりの女性どちらも)好きです。映画を観ていただければ、そうなる気持ちはわかってもらえる」として、男心を捉え、ツボにはまっていた様子。監督の狙いは成功したことを伺わせてた。
本作は映像化不可能とされた、乾くるみ著の小説を実写化。80年代の東京と静岡を舞台に展開する恋愛模様と、ラスト5分の衝撃に刮目!
日本公開=2015年5月23日
配給=東宝
公式サイト http://www.ilovetakkun.com/
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