[シネママニエラ]映画『ぼくらの家路』( 原題 JACK )は第64回ベルリン映画祭コンペティション部門に出品され、現代のベルリンを舞台に10才と6歳の兄弟が、理不尽な大人たちに振り回されながらも懸命に生き、母親を捜す3日間の旅を通じて、少年が大人になる瞬間を描いた感動作。
ベルリン国際映画祭でメディアから絶賛されたのは、ドイツ中で半年に渡るジャック役オーディションを経て撮影当時11歳で、これが俳優デビュー作となるイヴォ・ピッツカー。
監督のエドワード・ベルガーは、「最後に予定されていたオーディションにイヴォが飛び込んできた。夕方6時になり、ゆっくりと絶望感に浸り始めた僕達の目が突然覚めたんだ。それからイヴォと4回会い、この役のニュアンスを試してみたけど、僕らはその時、僕らのジャックを見つけたことに気づいていたんだ」と、逸材との出会いについて熱く語る。
ドイツのアカデミー賞であるドイツ映画賞( Deutscher Filmpreis )にて、主要3部門(作品賞、監督賞、脚本賞)にノミネートされた。受賞発表は6月19日。
映画『ぼくらの家路』は、2015年9月19日[土]よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開
映画『ぼくらの家路』あらすじ
10歳のジャックは、朝目覚めると食事の用意をし6歳になる弟のマヌエルの世話をし学校に行く。毎日大忙し。それというのもシングルマザーの母サンナは、恋人との時間や夜遊びを優先し自分のことで大忙しだから。
ところが、ある事件からジャックは施設に預けられることになる。施設になじめず、待ち続けた夏休みようやくが来るが、母から迎えが3日後になると電話が入り、がっかりしたジャックは施設を飛び出す。夜通し歩き続けて家に着くが、母は不在でカギもない。携帯電話は留守番メッセージばかり。弟マヌエルとともに母を捜してベルリン中を駆け回る兄弟。小さな肩を寄せ合う二人は、再び母の腕の中に帰ることが出来るのか。
ドイツ映画/103分
原題=JACK(2014)IMDb
日本公開=2015年9月19日
字幕翻訳=吉川美奈子
配給=ショウゲート
公式サイト http://bokuranoieji.com/
© PORT-AU-PRINCE Film & Kultur Produktion GmbH
[スタッフ]
監督=エドワード・ベルガー
脚本=エドワード・ベルガー& ネル・ ミュラー=ストフェン
製作=ヤン・クルーガー、レネ・ローマート
[キャスト]
イヴォ・ピッツカー、ゲオルグ・アームズ、ルイーズ・ヘイヤー、ネル・ ミュラー=ストフェン、ヴィンセント・レデツキ、ヤコブ・マッチェンツ
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映画『ぼくらの家路』予告編
© PORT-AU-PRINCE Film & Kultur Produktion GmbH
日本公開=2015年9月19日
配給=ショウゲート
映画『ぼくらの家路』日本版ポスター
© PORT-AU-PRINCE Film & Kultur Produktion GmbH
日本公開=2015年9月19日
配給=ショウゲート
SYNOPSIS
JACK schmeißt den Haushalt. Er weckt seinen kleinen Bruder auf. Macht das Essen. Läuft zur Schule. Viel für einen 10-jährigen Jungen… Seine Mutter Sanna meint es gut mit ihren Söhnen. Aber sie ist jung. Zu jung und mit sich selbst beschäftigt. Als sie eines Tages nicht nach Hause kommt, ziehen JACK und sein kleiner Bruder los – alleine durch die Stadt, ohne Geld, ohne Essen auf der Suche nach ihrer Mutter. Als sie Sanna endlich finden, trifft JACK eine drastische Entscheidung.
映画『ぼくらの家路』場面写真
日本公開=2015年9月19日
配給=ショウゲート