[シネママニエラ]女優の樹木希林が主演映画『あん』で、日本映画史上・最高齢女優として、孫娘の内田伽羅とカンヌ国際映画祭に初参加を果たした。樹木は孫の伽羅(きゃら)が緊張のあまり質疑で言葉につまると、「こういうときは泣いちゃえばいいのよ~」と、渡仏しても樹木節は健在だった。>>映画『あん』カンヌ国際映画祭フォトギャラリー
本作は、日本人女性監督として最多7度のカンヌ出品を誇る河瀨直美監督の最新作。河瀨監督は「錚々たるメンバーがカンヌに出品する中で特別枠に招待していただけたのは光栄です。たくさんの映画を愛する人がいて、日本文化を敬意をもって評価をしてもらえてるという思いを胸にレッドカーペットに上がらせていただきたいなと思います」と栄誉をかみしめる。
そんな監督に、樹木は「河瀨監督の賑やかしのために(カンヌに)やってきました。芸能界に60年前後いる市原さんとも、監督としてもすごいけど、私たち以上に女優ねといっていました(笑)」と、独自の言い回しで褒め称えた。
今作は、ある視点部門のオープニング作品に選出されており、その公式上映前に記者会見には、監督をはじめ樹木、永瀬正敏、内田、ドリアン助川(原作者)が出席。ドリアン助川は、「フランス版で原作本の出版のオファーがきている」ことを明かし、「ハンセン病の療養所が舞台ですが、生きるってなんだろう、生きる意味とはなんだろうという意味を問いかける作品です」と世界にアピール。同映画祭における受賞にも期待がかかる!
日本・フランス映画/113分
公式サイト http://an-movie.com/
配給=エレファントハウス
©LESLIE KEE
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