俳優の妻夫木聡が出演した映画『黒衣の刺客』(こくいのしきゃく)でコンペティション部門への出品が7作目という台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督が、監督賞を受賞した。
イタリア人の女優ヴァレリア・ゴリノからトロフィーを受け取ると、ホウ・シャオシェン監督は「みなさん、ありがとうございます。すでにカンヌ国際映画祭のコンペティション部門は7回目、賞をいただいたこともあります。今回、監督賞をいただいて本当に感謝しております。作家映画を作るのは決して簡単なことではありませんし、資金を獲得するのも難しいことです。スタッフに感謝します。また主演のスー・チー、チャン・チェン、そして全ての人に感謝いたします」と喜びを語った。
この吉報を受けて、妻夫木は「この度は監督賞受賞おめでとうございます。侯孝賢監督の作品に参加できたこと、このような素晴らしい賞を受賞したこと、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことに幸せを感じています。一期一会の心を忘れず、これからも人や作品に出会えていけたらと思います」とコメントを寄せた。
第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門受賞者
パルムドール
『ディーパン』ジャック・オディアール監督
グランプリ
『サン・オブ・サウル』ラースロー・ネメシュ監督
審査員賞
『ザ・ロブスター』ヨルゴス・ランティモス監督
脚本賞=ミシェル・フランコ『クロニック』
女優賞=ルーニー・マーラ『キャロル』
女優賞=エマニュエル・ベルコ『モン・ロワ』
男優賞=ヴァンサン・ランドン『ザ・メイジャー・オブ・ア・マン』