そんなほっこりムードのなか、お茶目に樹木が「マイクを交換して」と秦に申し出る。樹木は、乙女心を全開に「だってマイクに口つけてたんだもん」と言うと、客席からは黄色い声が! 秦は「キュンとする。恋かな?」と照れ笑いを見せた。
最後に河瀨監督は「サプライズ、ありがとうございました。(劇中に登場するどら焼き店)どら春は架空で、映画はフィクションだけれども、映画に出てきた人々や風景は存在していました。誰かと比べることなく、自分の人生を愛でていただければ。大好きな誰かにすすめてください!」と熱い想いメッセージを送った。
この都内での舞台あいさつの前には、河瀨監督の強い希望により、映画の舞台である東村山市に近い、埼玉県所沢市の所沢Let’sシネパークに赴く。河瀨監督が「東村山の人に力をもらった」と感謝を述べる一幕もあった。
本作はドリアン助川の原作を基にした感動のヒューマンドラマ。元ハンセン病患者の女性との世代を超えた交流を通して、観る者に人生と生き方を問いかけていく。カンヌ国際映画祭でも好評を博し、既にアメリカを含む世界30以上の国と地域で上映されることが決まっている。
映画『あん』(主題歌「水彩の月」入り)予告編
日本・フランス映画/113分
公式サイト http://an-movie.com/
配給=エレファントハウス
©映画『あん』製作委員会/Comme des Cinémas/Twenty Twenty Vision
[amazonjs asin=”B00V8Y7VFY” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”水彩の月(初回生産限定盤)(DVD付)”]