人間界の東京・渋谷とバケモノ界の渋天街を舞台にした冒険譚で、クマ顔のバケモノ熊徹(役所)に、九太(宮﨑と染谷)と名付けられた人間の子どもの成長過程をあたたかなまなざしで見つめたアニメーション映画。
会見では、劇中のバケモノと人間の子どもの師弟関係に言及。監督自身父親になったことにより「父親は子どもに何ができるものなのか」という問いが芽生えたこと。そして「先生や同級生など周りの人間が、いろいろなかたちの父親として子どもを育てていく。例えば広瀬すずが声をあてた楓は女の子だけど、役割としては師匠のひとり。子どもは何かに長けた人の影響を受けている」と持論を披露。
そんな監督の素顔について、役所とリリーは「ノセ上手」、広瀬「褒め上手」と語ったが、監督の前作『おおかみこどもの雨と雪』に続けて声優として接した宮﨑は「普段は笑顔。でも、完成が近づくと笑顔が失われていくので(自分のアフレコの出来が悪いから)怒っているのかと思っていた。けれどもその理由が別にあると知った」と明かした。そのことについて監督曰く「アフレコのときが最もキャラクターと接している気持ちになれる。あと5分でいいから一緒にいたいという気持ちになり、寂しくなってしまう」のだそう。
熊徹の親友でサル顔のバケモノ多々良の声をつとめた大泉は、完成作の魅力を語る中で「このメンバーで本作を実写化したい!」と熱望。ブタ顔のバケモノ百秋坊役のリリーの「付け鼻をつければできるね」という同意に続けて、登壇者全員が乗り気に。細田監督は「ありがたいです」と顔をほころばせていた。
こちらの記事は速報です。写真は追って掲載します。
日本公開=2015年7月11日
配給=東宝
公式サイト http://www.bakemono-no-ko.jp/