そんな3名が現場を振り返り、桐谷が「大変だったのは池ポチャのシーンですね。三月の始めのころのまだ寒い時期に、池に落ちる前に水鉄砲をさんざん浴びた上に、最後は池に落とされるというシーンで、実際に落ちたら、体ってこんなに寒さで動かなくなるんだと思いました(笑)」と語る。すると山﨑も「僕も寒かった。鉄製の歩道橋は氷の上に座ってるみたいで、だんだん足がブルブルしてきちゃって」と話すと、桐谷が「その時から『バンビ』と呼ばれてました(笑)」と山﨑の愛称を明かした。
この日は、メガホンを執った英勉監督も制服を着て登場したが、キャストからは「意外と制服が似合っちゃってて出落ちじゃなくなっちゃってる」とイジられるも、その場はスルー。しばしのちに「監督って偉いんですよ。俺を引き立て役につかうなんて。ものすごい扱いを受けています」とぼやいていた。本作は幸田もも子著の人気コミックを実写映画化。主題歌「トリセツ」を担当するのは歌姫・西野カナだ。
「ヒロイン失格は原作が大好きで、いつか実写かされた時には自分がはとりを演じたいと思っていたので、念願が叶って嬉しい気持でいっぱいです。いつも自分が出演した作品はドキドキして冷静に見られないんですが、今回は特に思い入れがあったので見終わるまですごいプレッシャーがありました。でも見終わったらちゃんと「ヒロイン失格」の世界が出来ていて、ハッピーになれる映画になっていたので、やっとほっとできました。安心しました。すごく良く出来ていたと思います」
「制服はいつぶり(で着たのか)かわからないぐらい。ちょっと恥ずかしい反面、嬉しくて、この格好でお買い物をしたりしました。高校生だと皆思ってくれてるんじゃないかと思うと楽しくて。でも出来上がったものを見てギリギリアウトかもしれないと。」
「皆、何も言わなくても演技が的確!最初にみんなと色々話せたのが良かったと思いました。桐谷さんとは役について激論ですよ!(笑)色んな変わった事もやってもらいましたが、バシッとやってくれました。桐谷さんは根性のすわった男気のある女優さんです。賢人はいいやつ。おもしろいシーンがあると、ぼけたがりだから、すごくぼけたがる。それを止めるのが大変だった(笑)。坂口は、本当にかっこいい。撮影以外でもさらっとキメてる。そして芝居の中でもキメてる(笑)スッと横に入ってくるんですよ。僕の心の隙間に入ってくる。ほれてまうやろ! 三人が仲良くやってくれていて、それが本当に嬉しかったです」
日本公開=2015年9月19日
配給=ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
©2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 ©幸田もも子/集英社
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