ビートたけし原案、映画『キッズ・リターン再会の時』はシンジとマサル、その後の物語!!

平岡祐太（左）と三浦貴大、映画『キッズ・リターン再会の時』より — 平岡祐太（左）と三浦貴大
©2013「キッズ・リターン再会の時」製作委員会

[シネママニエラ] ビートたけし原案により、映画『キッズ・リターン』の10年後のシンジとマサルの運命の再会と、彼らの今を描く映画『キッズ・リターン再会の時』が完成し、予告編が解禁となった。同作は10月12日から全国公開される。

北野武監督作品『キッズ・リターン』（1996年）等で助監督を務めてきた清水浩がメガホンを執った本作では、主役シンジ役に平岡祐太、もう一人の主役マサル役には三浦貴大を大抜擢！　平岡は3か月以上に渡りボクサーとしての本格的なトレーニングを積み、プロのボクサーも認める鋼の肉体とボクシング技術を身につけ本作の撮影に挑んだ。一方の三浦は本作で初のヤクザ役に挑戦。温厚でやわらかな印象の三浦が、撮影現場ではスタッフをも寄せ付けない、鋭いオーラを放ち役にのめり込んだという。

映画『キッズ・リターン』は、安藤政信と金子賢が発した名ゼリフ「オレたち、もう終わっちゃったのかな？」、「まだ始まっちゃいねぇよ」が物語るように、そんな落ちこぼれのふたりの青年が、葛藤を繰り返しながら学生から大人の世界に踏み込み、さまざまな現実に直面する模様を描いた青春映画だ。

高校の同級生、シンジとマサルは卒業後、シンジはプロボクサー、マサルはヤクザとなり別々の人生を歩んだ。会うこともなく10年が過ぎ、シンジはボクシングを辞め、アルバイトをただこなす日々。出所したばかりのマサルも、ヤクザに戻るしか道はなかった。しかし、運命はふたりを再び結びつかせる。ふとした偶然から再会を果たした時、互いのくすぶっていた心に火がついたというストーリーが、映画『キッズ・リターン再会の時』で描かれるという。

そのことについて清水監督は「若者２人のリターンマッチに挑む姿を描きました」と前置きし、そして「設定として、ボクサーとヤクザにしているが、どの世界で生きる人にも共通するところは多いと思う。大人の汚さ、ずるさに反抗していた10代、信じられるのは同じ思いの輩だけ」と作品に込めた思いを吐露する。そんな清水監督に対して、原案のビートたけしは「清水監督のイメージに沿って自由にやってみればいいんじゃない。映画は基本的に監督のものだからさ。後は一人でも多くのお客さんに喜んで頂ければ。公開を楽しみにしているよ」とエールを送っている。