[シネママニエラ]俳優の小泉孝太郎と川野直輝が、臓器移植をテーマに現在の医療制度や倫理観を問いかけるWOWOW連続ドラマW「死の臓器」の撮影のために訪台、撮影現場で話を聞いた。
最初の撮影スポットは、繁華街・西門町。日本人の臓器移植ブローカーの実態調査のために、テレビ番組制作会社のディレクター・沼崎恭太が、白井刑事(豊原功補)に電話で台湾に来たことを告げ、雑踏の中を歩いていくシーンを撮影。午後は台湾の五ツ星ホテル・富信大飯店で、沼崎と台湾の臓器移植ブローカーと見られる謎の男・船橋甫との対峙シーンを撮った。
佐藤祐市監督によると台湾ロケのシーンについて「2話のクライマックスから3話にかけては物語の展開が大きく転がり、テイストがガラッと変わっていくところ」に当たるという。そして「やはり日本とはガラッと違う景色は撮りたかったですからね。台湾の街中で撮影を行っていたんですが、(通行者に対して)『少しだけ待っていてください』とお願いする時もありました。それでも皆さん、何も文句を言わずに待ってくださった。本当に優しい人たちだなと思いましたね」と話す。
「台湾の街中を歩いていると、台湾でしか感じられない空気を感じます。撮影された画も、やはりここでしか撮影できないものであり、説得力があります。作品の内容が、日本から台湾に舞台を移すことで、ご覧になる方もきっと、この作品の世界観に大きく引き込まれることと思いますし、作品の重みも違って来たように思います。ハラハラドキドキするようなこの作品のテイストをぜひとも楽しみにしていただきたいですね。ただ、台湾の蒸し暑さは想像以上。僕は台湾に来たのは初めてだったので、空港を降りた時はビックリしました」
「台湾は想像した以上に暑いです。でもそれだけにこの暑さも含めて、日本では撮れない画が撮れるんじゃないかとわくわくしています。これまで、こういった社会派のドラマに参加する機会があまりなかったので、参加できて光栄です。臓器移植を巡る人たちの思いが交錯しあうこのドラマは、いろいろなことを考えるきっかけになると思います。登場人物は、家族のためであったり、正義のためであったりと、それぞれの立場から自分の正しさを主張し、そしてその主張と主張がぶつかりあいます。船橋という役は演じていて、非常に面白いキャラクターです。彼の行動の是非はともかく、その主張は間違っていないと思うし、行動力に共感する人も少なからずいるんじゃないかと思っています。そのあたりをぜひ観てもらいたいです」
毎週日曜夜10:00~ 全5話(第1話は無料放送)
公式サイト http://www.wowow.co.jp/dramaw/zouki/
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