2009年11月に開催された第10回東京フィルメックスでは、史上初の最優秀作品賞(グランプリ)と観客賞をダブル受賞し、日本の映画ファンに鮮烈な印象を与えた傑作韓国映画『息もできない』。
同作は、2010年12月にDVD発売されたにも関わらず、劇場でのアンコール上映が行われることとなりました。(詳細は、公式サイトにて)
第84回キネマ旬報ベスト・テンにて外国映画ベスト・テン第1位を獲得し、なおかつ外国映画監督賞をヤン・イクチュン監督が受賞した記念だそうです。
『息もできない』は魂の映画――【映画で知る世界/韓国】
映画『息もできない/Breathless』は、韓国の俳優であるヤン・イクチュンが製作・監督・脚本・編集・主演を兼務した、鮮烈な監督デビュー作品。
ご贔屓のキム・ギドク監督を思わせるテーマですし、マスコミの評判も高く気になっていたんです。本作を一言で表現するならば、「魂にヤラレた?!」でしょうか。技術はあるにこしたことはない。けれども、技術だけでは人の心を揺さぶる映画はできないのだ。と、思わされた作品でもあります。
『息もできない』ストーリー
二人の時だけ、泣けた。
漢江、その岸辺。引き寄せあう二人の魂に涙が堪えきれない。
偶然の出会い、それは最低最悪の出会い。でも、そこから運命が動きはじめた。
「家族」という逃れられないしがらみの中で生きてきた二人。父への怒りと憎しみを抱いて社会の底辺で生きる男サンフンと、傷ついた心をかくした勝気な女子高生ヨニ。歳は離れているものの、互いに理由もなく惹かれあった。ある日、漢江の岸辺で、心を傷だらけにした二人の魂は結びつく。それは今まで見えなかった明日へのきっかけになるはずだった。しかし、彼らの思いをよそに運命の歯車が軋みをたてて動きはじめる。
英題=Breathless
日本公開=2010年3月20日
配給=ビターズ・エンド、スターサンズ
公式サイト http://www.bitters.co.jp/
2008年韓国映画/130分/R-15
『息もできない』予告編
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