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ソフィア・コッポラ監督「作品には自身の感性が全面に出ている」

ヴェネチア国際映画祭で最高賞を獲得したソフィア・コッポラ監督が最新作『SOMEWHERE 』のプロモーションで来日し「作品には自身の感性が全面に出ている」と分析した。

[シネママニエラ]昨年、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞を獲得したソフィア・コッポラ監督最新作『SOMEWHERE』の来日記者会見が1月19日に都内のホテルで行われ、ソフィア・コッポラ監督と主演のスティーヴン・ドーフが登壇した。

スティーヴン・ドーフとソフィア・コッポラ監督

ソフィア・コッポラ監督「作品には自身の感性が全面に出ている」

ソフィア・コッポラ監督
「私は今回初めて男性の視点で映画を撮りたいと思いました。前作の『マリー・アントワネット』撮影後はパリに滞在していたのですが、その際にカリフォルニアを懐かしく思い、映画の舞台となったホテル、シャトーマーモントにいつしか思いを馳せてました。そんな時に、ジョニー・マルコのキャラクターが思い浮かびました」

「脚本は、いつも音楽を聴きながら書いています。そうするとイメージが湧きやすいですし、そのまま楽曲を作品に使うこともあります。本作では、ブライアン・フェリーの「煙が目にしみる」やフー・ファイターズ、ストロークスを良く聴いていました」

「私の作品には自身の感性が全面に出ていると思いますし、それにディテールにこだわるタイプなので。ストーリー展開に関して言えば、特別ドラマチックなことがなくても人生は変わることがある、と思っているので。日々の生活の中で、些細なことで人生が変わる姿を描きたいと思っています」

シャトー・マーモット

「スター俳優の娘というクレオというキャラクターは、私の少女時代とはずいぶん違います。両親は離婚していませんし、ハリウッドに住んでもいません。しかし、映画業界で育ち、有名な親を持つ気持ちならば分かります。エル・ファニングはスケート未経験で、この映画のために練習をしてくれましたし本番であれだけすべれるようになったのを見た時は感動でした。撮影していて楽しかったのは、スティーヴンとエルの共演シーンです。双子のダンサーのシーンも、とても盛り上がってみんなで楽しんでいました。好きなシーンはプールサイドで父娘がのんびりしているところです。良い天気で、ゆっくり撮影できました。そしてイタリアの授賞式では、短い時間でまとめなきゃいけなくて大変でしたが、楽しかったです。思い出深いシーンです」

スティーヴン・ドーフ
「鑑賞するとグッとくるシーンがたくさんあって。クレオがキャンプに行って、別れるシーンが辛かったですね。言葉を使わずにコミュニケーションするというのが大変でした。笑ってしまうのは、マッサージのシーンですね」

原題=SOMEWHERE
日本公開=2011年4月2日
配給=東北新社
©2010-Somewhere LLC

金獅子賞受賞作『SOMEWHERE/サムウェア』をソフィア・コッポラ監督が語る
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