[シネママニエラ]助監督・菊地健雄の監督デビュー作は、幻のシカ目撃を機に岐路に立つ兄妹を描く群像劇。第39回モントリオール世界映画祭 正式出品作品。
タイトルの『ディアーディアー』は、英語で「Dear DEER(親愛なるシカ)」となり、三兄妹にとって本来は忌み嫌うべき存在のシカに対し、皮肉を込めて敢えて「親愛なる」しているという。
映画『ディアーディアー』あらすじ
山あいの長閑な町。この地にかつて「リョウモウシカ」と呼ばれる幻のシカが居たという。シカを発見した三兄妹は一躍時の人となるが、やがて目撃は虚偽とされ、三人には「うそつき」というレッテルが貼られる。
それから二十数年後、三人は別々の人生を歩んでいた。シカ事件で精神を病んでしまった次男・義夫(斉藤陽一郎)は病院暮らし。末娘の顕子(中村ゆり)は駆け落ちの果てに酒浸りの生活。長男・冨士夫(桐生コウジ)は家業の工場と莫大な借金を背負っていた。父の危篤がきっかけで久々に再会する三人だが、顕子の元彼や義夫の同級生らが絡み、葬儀中に騒動が巻き起こる。再び岐路に立たされた三兄妹の行く先は?
[スタッフ]
企画=桐生コウジ
脚本=杉原憲明
監督=菊地健雄
撮影=佐々木靖之
アニメーション=和田淳
エンディグテーマ=「きまぐれな朝」森は生ている(Pヴァイ)
製作・配給=オフィス桐生
[キャスト]
中村ゆり 斉藤陽一郎 桐生コウジ/染谷将太 菊地凛子/山本剛史 松本若菜 柳憂怜
日本映画/107分
日本公開=2015年10月24日
配給=オフィス桐生
公式サイト http://www.deardeer-movie.com/
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