映画『アンストッパブル』トニー・スコット監督

2011年1月公開オススメ映画!【前半】

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2011年最初の月一オススメ映画です。
【1月の溺愛×偏愛映画】厳選7作品!

2011年1月公開オススメ映画!【前半】
映画『ヘコブへの手紙』日本版ポスタービジュアル

1月7日公開

『アンストッパブル』
UNSTOPPABLE
2001年にアメリカで起きた列車暴走事故を基に、大災害を阻止すべく立ち上がる2人の鉄道員の奮闘を描いたアクション。トニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンが5度目のタッグを組んだ。前作『サブウェイ123 激突』の失敗(暴走列車に迫力ない、サブストーリーを広げつつ拾わない)を完全払拭。緊急停止ボタンを銃で狙い撃ちするという“笑い”も挿入。物語もミニマムに、かつ暴走列車の映像だけで鳥肌&涙という映像・視覚はお見事。生まれて初めて列車=怖いと感じたので。撮影監督ベン・セレシンに注目します!
movies2.foxjapan.com/unstoppable

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1月8日公開


『しあわせの雨傘』
POTICHE
女性讃歌って評判ですが、その通り。専業主婦をバカにする前半はちとムキッ!としたけれども、あたたかい気分にさせてくれます。職場の雰囲気がガラリと変わっていくのはなかなかで、まさに誰が正しいかではなく、何が正しいかをキチンと実践した結果よね、と。それにしてもカトリーヌ・ドヌーヴって、良い年の重ね方をしているなあ、と感じた頃に、ジェラール・ドパルデューが登場し素でドキドキしてそうに見せるんだもの。オゾン監督ってばタイミング良すぎ。注目俳優である、ベルギー人のジェレミー・レニエ(『ある子供』)が意外とはまっていました。

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『食客2 優しいキムチの作り方』
早く言えば、韓国版「美味しんぼ」。本作では、これまでのドラマ版や前作『食客』と設定が異なっていて驚きました。主人公ソンチャンと義兄の対決が、義姉との対決に変わっていたり、家業の規模も老舗レストラン「春陽閣(チュニャンカク)」って……もしや予算の関係?!かな。ただし描くテーマである、食を通じた家族の絆っていうのは一緒。今回の対決はサブタイトル通りのキムチですが、より“母”をフィチャーする食ってことで最適でした。あと、キム・ジョンウン(『大変な結婚』「パリの恋人」)がコメディエンヌを封印していたのも印象に残りました。

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1月15日公開

『ヤコブへの手紙』
POSTIA PAPPI JAAKOBILLE
1970年代のフィンランドの片田舎が舞台、ヤコブ牧師と殺人罪で終身刑だったが特赦で釈放されたレイラとの交流を描く。いまどき上映時間が76分ってなかなかないし、主な人物は3人にもかかわらず大満足。大概はエンドロールの間に涙がひくものだけどボロ泣き。牧師と元囚人は出会うべくして出会ったのだろうし……人生にはそうゆう奇跡が起きるものだ、苦しいだろうけど「あなた1人じゃないのだよ」という温かさを感じた。第82回アカデミー賞外国語映画賞フィンランド代表で、「フィンランド映画祭2010」でも上映。

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『サビ男サビ女』
『非女子図鑑』に続くニューシネマワークショップの第2弾ということで鑑賞。AメロBメロをすっ飛ばして、いきなりサビから歌ってしまうような超個性的なキャラクターが主人公のオムニバス映画。桜庭ななみのチアーダンス、中村蒼の女装と妄想っぷり、小泉今日子の主婦臭プンプンという、本来のキャストのイメージと異なる役柄で、そのギャップが効いた物語になっていました。4作どれもが純粋に面白かったです。

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『ウッドストックがやってくる!』
TAKING WOODSTOCK
『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督が野外フェスの裏側を描く! ってカンヌ映画祭コンペ作の原稿を書いた際に、それだけで「見たい!」って思った作品でした。けれども、いまどきっって「○○監督だから」って理由で映画を鑑賞しない人が多いそうで、日本公開もスグ決まらず。Director’s Driven Project(監督主義プロジェクト)って企画が立ったことで観られました。感謝!時代の空気感がよく出ていましたし、時間経過の表現もうまい。
アン・リー監督『ウッドストックがやってくる!』インタビュー

『ソーシャル・ネットワーク』
THE SOCIAL NETWORK
台詞の応酬にも関わらず飽きることなく集中して観た、けれども正直評判ほどすごいとは思っていない。おそらく視点の違いで、主人公を鼻もちならない奴だと受け止めていないから。ザッカーバーグ側の意見・感情が描かれていないし(ま、彼の伝記映画ではないし、脚本は裏切られた側のインタビューが基なので)、軸が男性の嫉妬劇で、それをフィンチャー監督のマジックで知的(?)エンタメに感じられる気が。劇中で唯一まともな対応をみせる大人は学長だけって……皮肉だこと。ともかくジェシー・アイゼンバーグ、良く演じたで賞!

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