本作は高い絵の才能を持つ真城最高(サイコー)と、文才にたけた秀才の高木秋人(シュージン)の二人はコンビを組み、週刊少年ジャンプの編集者・服部に見いだされ、ジャンプ読者の人気投票1位という頂点を目指す様を描く青春ストーリー。
大胆な発想のもと、ワイヤーを用いたアクションシーンを取り入れて、漫画家の創作の葛藤を表現してみせた本作。佐藤によれば「台本に参考としてYouTubeのURLが書かれていた。そんな台本は初めてだった」と語り、「作画時の漫画家の脳内で繰り広げられるバトルを、視覚的に表現するとこうなる」として、ペンを刀に見立ててバトルするサイコーとシュージンとエイジを演じた佐藤、神木、染谷。現場の大根監督は「るろ剣」vs.「寄生獣」みたいだとニンマリしていたそう。染谷は「僕は(相棒の寄生獣)ミギーがいないと何もできないので」真面目に返答して、会場の笑いを誘った。
続けて、神木も「撮影は真っ白なスタジオで動いて、どうなるのか完成まで分からなかった。大きな見どころのひとつ」とアピール。染谷は「ワイヤーアクションも練習しました。最近『若年寄』と言われることが多くて、動けるんだぞ!ということを見せた。ただ、佐藤さんと神木さんがキレキレの動きなので、すごく頑張りました!」と断言。
小松は、大根監督のDカメラで足元から顔へとなめるように撮られたことを振り返れば、桐谷が「小松ちゃんのシーンは監督の磁力を感じる。ハンパない」と太鼓判を押すほど。佐藤も「別の映画のように光の感じも美しいシーンばかり」とジェラシー交じりのコメントをして盛り上げた。
サカナクションは今作の主題歌「新宝島」と劇伴を務めており、大根監督いわく「劇伴も兼ねているのでスタッフの一部だ」として彼らを迎え、本作の映画化が決まったときに、真っ先に声をかけたのがサカナクションだったことも明かした。しかし、山口は「主題歌の歌詞に半年を費やしてしまい、関係者の方々にこの場をかりてお詫びしたい」と謝罪モード。じっくり練り上げた「新宝島」の歌詞には創作の苦しみを知るアーティストならではの思いが込められており、漫画家の苦しみと重ねたものになっている。
なお、同楽曲が流れるエンドロールには、漫画を原作にしている本作ならでのこだわりが。佐藤は「本編とエンドロールはたいがい別物。でも、本作はエンドロールも含めて作品になっています!」と、本編後も席を立たないように促す。この仕掛けには神木も「本当に世界観を大切にした映画らしい映画」だと胸をはった。
日本公開=2015年10月3日
配給=東宝
公式サイト http://www.bakuman-movie.com/
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