[シネママニエラ]俳優の東出昌大と桐谷健太が映画『GONIN サーガ』プレミア試写会舞台あいさつに出席し、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信、福島リラと共に劇中で用いた銃を手にポーズを決めた。5人が初めて公の場に揃い、石井隆監督も相好を崩して見守った。
大越組若頭・久松(鶴見辰吾)の息子・勇人(東出)、組長・大越(永島敏行)の息子・大輔(桐谷)を中心に、五誠会に恨みをもつ者たちが出会い、壮絶なバイオレンスが展開する今作。撮影は2014年6月の30日間のみ。濃密な時間を過ごした役者たちは、この日は楽屋トークのようなリラックスムードが終始漂い、ぶっちゃけトーク、噂の検証など自由度の高いものになった。また、シリーズの第1弾『GONIN』当時(19年前)を各自が振り返るお題が提示された。
東出は「19年ぶりの『GONIN』最新作。新しい物語がはじまっているので、前作ファンの方はもちろん、初めての方も先入観をもたずに楽しんでいただけたら」と上映前の観客に呼びかける。東出と桐谷は役名の「ジュニア」「勇人」と呼び合っていた為「気を遣ってしゃべることもなく幼なじみの空気感を育みました。兄貴って感じです」(東出)。だが今作の宣伝活動がはじまると、「くん」「さん」で呼べばいいか確認をとったことを明かす。桐谷は「相変わらずやさしくてチャーミング。東出くんは身長が高いだけではないぞぉ」とおどけると、すかさず柄本が「誰もそんなふうに思ってないから」とツッコミ。客席が笑いにつつまれた。
安藤は「事務所に入らずフリーでブラブラしていたら、監督から手紙と(本作の)台本が届いた。監督はネット(=ウィキペディアの書き込み)の噂を信じて、僕が南極にいると思われたみたいで、実際は自宅にいたんですけどね」と話す。柄本が「南極に行ったことあるの?」と噂の検証につとめると、安藤は「ない、ない」と全面否定。南極滞在の噂の真偽は明らかになったものの、その根拠は不明のままで安藤は首を傾げるも、「すいません、人前に出ると喋りができなくて。念願の石井監督の作品に出られてサイコーです」と精一杯アピール。
その石井監督は石井作品名物の「雨シーン」について「シナリオを書くときに、雨の音を流して、というのは若い時から。そうすると自分でない世界、映画という異界に入っていけるんです。役者が傘をささずにずぶ濡れになって芝居をすると、かっこいい芝居なんてやっていられなくする。さらに血もかけるし、弾丸(という雨)も降らす。役者のかっこつけ芝居を奪う仕掛け」と解説。本作では「僕は何もしないで拍手を送って現場で見ていました。息もできないほどの感じ、捨て身のお芝居を堪能してください」と役者を称えた。
映画『GONIN サーガ』(KADOKAWA、ポニーキャニオン配給)は2015年9月26日[土]よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー
東出昌大主演『GONIN サーガ』桐谷健太×安藤政信も参戦!