[シネママニエラ]俳優の田口翔大が9月20日、映画デビュー作『天空の蜂』の舞台あいさつに登壇し、父役の江口洋介からは「目がまっすぐ。だから、芝居もまっすぐで素晴らしい」、堤幸彦監督からも「演技も本当に素直で。小さなベテランです」という賛辞を受けた。さらに両名は、田口が映画『小さな恋のメロディ』のマーク・レスターに似ている!として彼の将来に期待を寄せていた。
20年前に書かれた「予言の書」とも呼ばれる、東野圭吾著の小説を実写化した本作。最新鋭の超巨大ヘリコプターを乗っ取り、史上最悪の原発テロと危機に立ち向かう人々を描く。
江口は「こういった作品は、日本ではなかなか企画を通すのが難しいんですが、最高のチームのもと、多くの人の勇気のおかげでこのように形にすることができました。こうゆう時代なので、皆さんの心に残る作品になっていることを願っています」と語りかける。
堤監督も「全てにおいて、こだわりの連続でした。原発や国の体制、防衛産業など、それぞれ働く人々の表情、心持を映すことができました。ある作品では“貧乳”などと言っていた私で大丈夫かと思うこともありましたが(笑)。最高のキャスト・スタッフと共に、完成することができました」と話す。
人生初の舞台あいさつに立った田口は「とても緊張して心臓がバクバクしています」と初々しく語るも、江口と監督にあてた自筆の手紙をしっかりと読み上げた。
江口は「感無量です。子役の域を超えていますよね。高彦がいなかったら、(自身が演じた)湯原の行動は生まれなかった。劇中で、一番勇気ある行動を取ったのは(息子の)高彦だと思います。よく頑張ったな」と労う。堤監督は「ヘリのセットもすごい高い位置にあって、僕が登らなかったほど、怖いんですけど、彼は頑張って演じてくれましたね。これからいい役者になってね」とエールを送った。
映画『天空の蜂』(松竹配給)は上映中
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