映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』現場会見
映画の舞台となる“地獄”のセットにて、クランクアップ報告記者会見を実施。7年ぶりの映画主演となる長瀬智也をはじめ、ドラマ「ムコ殿」(CX)以来15年ぶりに長瀬との共演となる神木隆之介ほか、森川葵、清野菜名、宮藤官九郎監督らが登壇した。クランクインは5月19日に都内で、7月5日にクランクアップ。
史上初の“地獄”で爆笑記者会見!
クランクアップを迎えて長瀬は「元々、宮藤監督とは何度かご一緒させていただいて、好きな音楽の話とか、映画の話とかで意気投合していたのですが、今回、音楽の大事さも改めて感じられる、エンターテインメントの要素がふんだんに盛り込まれた、宮藤監督ならではの作品に7年ぶり映画主演に僕を選んでいただいて光栄です。今後こうした作品は観られないんじゃないかと思うくらいです!」と監督への信頼と思いを語った。
監督は「約40日間の撮影中、30日間くらい地獄での撮影がようやく終わりました。朝から晩まで毎日地獄通いしたせいか、地獄慣れしてしまって…、クランクアップ直前で天国の撮影をしたのですが、なぜかスタッフ含めて体調を崩しました(笑)」と飄々と語った。
「(監督の着想をきいて)地獄で、鬼で、ロックバンドって、僕しかいないでしょ(笑)。日本人の誰もが持つ「地獄=怖い」というイメージはもちろん僕にもあるのですが、宮藤監督の描く地獄は、最高にかっこよくて「こんな地獄なら行きたい!」って思える世界観なんです」
「(キラーKの姿は)10kgくらいあったので、大変でした。角とか牙とか子供の頃に憧れた要素が詰まっているので、カッコいいですよね」
「撮影を終えた直後に「地獄みたいに大変な撮影でした。けど、また天国みたいな平凡な日常に戻ったらまたあの地獄の日々に戻りたくなりますか?」って宮藤監督にメールしたのですが、今、本当にそんな気持ちです。また、キラーKの衣装が着たいです」
「無自覚なんだけど『こいつ地獄に落ちそう』って、イラつきを覚えさせるようなキャラクターにしたかった。(宮藤)監督からは、僕が思いつかない細かな演出であったり、セリフであったりを毎回アドバイスいただきました。具体的には「人をいらつかせる方法」ですね(笑)」
「私は現世に生きる役柄だったので、いち視聴者として、地獄の世界がどうなっているか、完成が楽しみです」
「だいたいのシーンは宮藤監督からは大丈夫ってOKが出ていたのですが、あるシーンで私が「へぇ~」と言うところは何度もNGがでました。あの理由を知りたいです」
「人生初のベースを体験させていただきました、最初は全く音が出なくて絶望からのスタートだったのですが、とにかく現場が楽しくて、こんなに公開が待ち遠しい映画は初めてでした!」
「ムードメーカーの桐谷健太さんをはじめ皆さん楽しく現場を盛り上げてくださったので、終始楽しんだまま撮影を終えることが出来ました」
「(着想について)自分もだんだんと年を重ねて、「ああ俺もいつか死ぬんだな」と感じるようになって。なんとなく地獄って悪い奴がいく怖いところって教えられて育ってきたのですが、でもヘビメタの曲を聴くと「Hell!Hell!!」って地獄を明るく肯定している歌詞が良く見られるじゃないですか。それに影響されて地獄でロックバンドしたいなあと。そんな中で、長瀬さんでいつかジャック・ブラック風のキャラクターを描きたいなとも思っていたので、長瀬さんにお願いしました。この映画で彼の顔芸を生かしたかったんです。長瀬さんのギターソロシーン、彼はほとんど弾かずに踊っているので、楽しみにしてください」
「神木さんに対してはなぜかサディスティックになってしまう自分がいて、地獄で神木君をいじめたら楽しんだろうなあって思ったのがきっかけです。そしてやっぱり役者として良い顔するんですよね、一日拷問で宙に吊られていた日もありました」
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は2016年6月25日[土]より全国ロードショー!
配給=東宝、アスミック・エース