映画『屍者の帝国』
伊藤氏が生前親しみ、人間の想像力と技術躍進により無限の可能性を秘めたアニメーション表現を武器に、30代半ばにして劇場2作目となる俊英・牧原亮太郎と、『進撃の巨人』のWIT STUDIO が挑む!
映画『屍者の帝国』あらすじ
“死者蘇生技術”が発達し、屍者を労働力として活用している19世紀末。ロンドンの医学生ジョン・H・ワトソンは、親友フライデーとの生前の約束どおり、自らの手で彼を違法に屍者化を試みる。その行為は、諜報機関「ウォルシンガム機関」の知るところとなるが、ワトソンはその技術と魂の再生への野心を見込まれてある任務を命じられる。
魂の再生は可能なのか。死してなお、生き続ける技術とは。
それは、100年前にヴィクター・フランケンシュタイン博士が遺し、まるで生者のように意思を持ち言葉を話す最初の屍者ザ・ワンを生み出す究極の技術が記されているという「ヴィクターの手記」の捜索。第一の手がかりは、アフガニスタン奥地。ロシア帝国軍の司祭にして天才的屍者技術者アレクセイ・カラマーゾフが突如新型の屍者とともに。その地へ姿を消したという。彼が既に「手記」を入手し、新型の屍者による王国を築いているのだとしたら?
フライデーと共に海を渡るワトソン。しかしそれは、壮大な旅のはじまりにすぎなかった。イギリス、アフガニスタン、日本、アメリカ、そして最後に彼を待ちうける舞台は? 「ヴィクターの手記」をめぐるグレートゲームが始まる!
「ワトソンは、屍者を労働力として再利用するのが当たり前になっている世の中で、人格のないロボットのような存在として屍者が登場します。ワトソンは亡くなった親友の魂と人格を取り戻すため「ヴィクターの手記」を探す旅に出るのですが、その中で、自分の成そうとしている事に対して葛藤しながら進んでいくキャラクターです」
[スタッフ]
原作=「屍者の帝国」伊藤計劃×円城塔(河出文庫)
監督=牧原亮太郎
脚本=瀬古浩司、後藤みどり、山本幸治
キャラクター原案=redjuice キャラクター設定=千葉崇明
総作画監督=千葉崇明、加藤寛崇
色彩設計=橋本賢 美術監督=竹田悠介
3D監督=西田映美子 撮影監督:田中宏待 編集=肥田文
音響監督=はたしょう二 音楽=池頼広
主題歌=「Door」EGOIST(ソニー・ミュージックレコーズ)
アニメーション制作=WIT STUDIO
制作=Project Itoh
[キャスト]
細谷佳正、村瀬 歩、花澤香菜、楠 大典、三木眞一郎、山下大輝、大塚明夫、菅生隆之
[CV]
ジョン・H・ワトソン=細谷佳正
フレデリック・バーナビー=楠大典
アレクセイ・カラマーゾフ=三木眞一郎
フライデー=村瀬歩
ニコライ・クラソートキン=山下大輝
ハダリー・リリス=花澤香菜
M(エム)=大塚明夫
日本映画/120分
英題=THE EMPIRE OF CORPSES(2015)IMDb
日本公開=2015年10月2日
配給=東宝映像事業部
公式サイト project-itoh.com
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映画『屍者の帝国』日本版ポスター
©Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSES