[シネママニエラ]「PFFアワード2015」表彰式が9月24日、東京国立近代美術館フィルムセンターで行われ、グランプリの栄冠は杉本大地監督の『あるみち』が選ばれ、同作が第28回東京国際映画祭で上映されることも発表になった。
「PFFアワード2015」は今年で37回目を迎えた「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」のメインプログラムで、自主製作映画のコンペティション。本年は最終審査員に奥田瑛二(俳優・映画監督)、そして大友啓史(映画監督)、阿部和重(小説家)、熊切和嘉(映画監督)、西村義明(プロデューサー)という布陣が選考にあたった。
グランプリ
『あるみち』 監督 杉本大地
(東京都出身/上映時間:85分)
「グランプリを頂き、ありがとうございます。 この映画は大学2年生のときにシナリオを元にしました。 どういうエモーショナルなものを作れるのか、内に秘めた爆発を、匂いや空気に込められ ないかとこの作品を作りました。まさに自分の物語で、地元の友人にカメラを渡して撮った りとみんなのおかげできました。最初、この作品にたいして大きな自信がありましたが、 PFFで多くのひとにどう観てもらえるのか不安になりました。でも、審査員の方々に汲み取っ て頂き、この賞を頂けたことがとても嬉しいです」
準グランプリ
『ムーンライトハネムーン』 監督 冨永太郎
(福島県出身/上映時間:71分)
審査員特別賞(タイトルの50音順)
『嘘と汚れ』監督 猪狩裕子
(東京都出身/上映時間:92分)
『ゴロン、バタン、キュー』 監督 山元 環
(大阪府出身/上映時間:54分)
『わたしはアーティスト』 監督 籔下雷太
(京都府出身/上映時間:24分)
エンタテインメント賞(ホリプロ賞)
『したさきのさき』 監督 中山剛平
(高知県出身/上映時間:45分)
映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)
『したさきのさき』 監督 中山剛平
ジェムストーン賞(日活賞)
『したさきのさき』 監督:中山剛平
観客賞
『いさなとり』 監督:藤川史人
(広島県出身/上映時間:91分)
日本映画ペンクラブ賞[特別設置]
『いさなとり』 監督:藤川史人
公式サイト http://pff.jp/37th/