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2011年2月公開オススメ映画!【前半】

2011年2月公開オススメ映画!【前半】
映画『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』 ©2011「太平洋の奇跡」製作委員会

2月4日公開

『ウォール・ストリート』
Wall Street: Money Never Sleeps
ヒット作『ウォール街』の23年ぶりの続編。カリスマ投資家のゴードン・ヘッコー(マイケル・ダグラス)が、それまで疎遠になっていた愛娘ウィニー(キャリー・マリガン)と正面から向き合う。それはゲッコーの人間性の変化だ。もしも8年間、あのまま金融ジャングルにいたとしら、ゲッコーはどうなっていただろうか、などと考えながら鑑賞。ウィニーの恋人で若き金融マンのジェイコブ(シャイア・ラブーフ)の性質が父親似だったり。そういう点では、金融街の話というより、その家族の話として見る作品かもしれない。『ウォール街』とのつながりで言えば、バド・フォックス(チャーリー・シーン)が悠々自適に生活していることも分かる。監督がカメオ出演しています。
オリヴァー・ストーン監督に映画『ウォール・ストリート』を語る

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2月5日公開

『ザ・タウン』
THE TOWN
チャック・ホーガン原作の「強盗こそ、われらが宿命(さだめ)」を、ベン・アフレック監督・主演で映像化した犯罪ドラマ。犯罪都市で生まれ育った主人公と周囲の関係を軸に、主人公が再スタートを試みる。アフレックにとっては長編監督2作目というが、経験を積めば先々はイーストウッドのような監督になれる可能性を示唆した出来栄え。撮影監督が『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のロバート・エルスウィットだということも特筆しておく。キャスティングもナイス!『それでも恋するバルセロナ』のレベッカ・ホール、「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハム、「ゴシップ・ガール」のブレイク・ライヴリー、そして『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナー。レナーの演じたジェムの無鉄砲ぶりにハラハラし緊迫感が増した。
追悼、ピート・ポスルスウェイト。
http://wwws.warnerbros.co.jp/thetown/index.html

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『ジーン・ワルツ』
映画『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』の原作者で、現役医師の海堂尊のベストセラー小説を基にした医療ドラマ。美貌の産婦人科医・曾根崎理恵(菅野美穂)はクール・ウイッチ(冷徹な魔女)と呼ばれる人工授精のエキスパート。彼女のもとにそれぞれの事情を抱える妊婦が集まり、神の領域を脅かす生殖医療と遺伝子の世界が明らかに。原作ファンの筆者にとっては、ミステリー色や社会派な側面を薄めて感動のドラマに脚色したのはアリ!でした。原作通りの映像化は恐らく不可能だろうと思うので。もちろんできれば臨んでほしい題材ではあるが。難役・三枝茉莉亜を浅丘ルリ子にしたのは大正解だと思う。
“曲げられない”女医でした。
http://gene-waltz.com/

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『リセット』
Vanishing On 7th Street
映画『マシニスト』のブラッド・アンダーソン監督作。突然の停電とともに地球上の人々が消失し、夜の間が長くなる世界で、なぜだか消失を免れた4人の男女がその謎に迫っていく。こう書くと超常現象を描くスリラーといった感じだが、実は聖書に基づく内容。筆者も聖書に詳しいわけではないが、英日翻訳をする際には欠かせない程度の知識でも気がつくというもの。主演は「スター・ウォーズ」シリーズのヘイデン・クリステンセン。彼はイケメンだが、どうも表情がかたい。それが極限における緊張感だとすれば見事だけれども。
不純にもジョン・レグイザモ見たさで鑑賞しました。
www.reset-movie.com/

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2月11日公開

『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』
Oba: The Last Samurai
日米双方で描くサイパン島における太平洋戦争の真実は、ぜひ多くの人に観てもらいたい内容でした。教科書では知りえない、でも日本人として知っておくべきであろう出来事を、今だからこそ。本作は、俳優・竹野内豊の代表作になるでしょうね。彼が演じた大場大尉の言葉にしびれると思います。敵の大尉から「200人の命を救った」と讃えられるも、「自分はこの島で何ら誇れることはしていない」とキッパリ。中盤では、自らの過ちを認めてそれ正すと口にするなど、崇高な精神が刻まれていました。日・米パート毎に監督(平山監督、グラック監督)を分けたのが良かったのだと思います。厳密にはVFV監督もいらして3体制だとか。
♪「歩兵の本領」が耳に残ります。©2011「太平洋の奇跡」製作委員会
不惑の竹野内豊、万感胸に迫る思いを語る

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『幸せの始まりは』
How Do You Know
映画『恋愛小説家』や、『愛と追憶の日々』のオスカー監督であるジェームズ・L・ブルックスが、アカデミー賞女優のリース・ウィザースプーンを主演に描くラブ・ストーリー。30代になったとたんチームから戦力外通告を受けたスポーツ選手のヒロインが、ふたりの男性と出会うことで・・・。価値観が違ってもうまくゆくカップルもあれば、そうでないカップルもあり。そんなふうに出会いはどれも特別で、それをどう関係に発展させるかは自分次第なのだという応援メッセージが感じられた。ドン底気分な人が観れば、ちょっぴり気分をあげてくれるだろう。ダメ男の父親を演じたジャック・ニコルソンが、父としての喜びをにじませる表情を見せてから一変、自分の窮地を思い出し・・・って場面の名演が印象に残ります。
やっぱりロマコメは観ていて楽しい。

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『パラノーマル・アクティビティ2』

Paranormal Activity 2
前作『パラノーマル・アクティビティ』の鑑賞は体調不良のため見送ったが、どうやらその作品の発端が本作に描かれているようだ。早々からオカルトを示唆する人物、そういったことに懐疑的な人物と役割分担がキチンとされており、それによってニュートラルな状態で観すすめていくと…キターーという展開に。静寂空間の試写室内に、鑑賞者のケータイバイブが!(←しかもタイミングが悪く、3度も)という、本来は迷惑
なおまけ演出も加わり、さらに心拍数は上がったのだが。赤ん坊と動物(犬)の鉄板アイテムも取り入れるという、方向性としては嫌いではない。むしろクリスティ&ケイティの母親の物語を観たいので、『3』もお願いします!
鍋類は吊るすべからず。

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『あしたのジョー』
戦後を代表する大ヒットコミック「あしたのジョー」がついに実写映画化!アニメ版「あしたのジョー」を見ていた筆者にとっては、過度の期待は禁物という思いで鑑賞。正直、印象は異なる。だが、本作の場合それは悪いことではない。俳優陣が生身で成し遂げたという点を大いに評価したいから。高解像度カメラでとらえたという、パンチ後の顔のゆがみは細工なしと知れば、邦画もここまでやるようになったんだと胸がいっぱいに。なお力石徹のアッパーをくらったジョーが宙を飛ぶショットは、過去の記憶とかぶった瞬間でした。力石役の伊勢谷友介は、『ザ・ファイター』で賞レースを総なめにしているクリスチャン・ベールばりの奮闘。それだけでも(いえ、もっと見どころはありますよ)見る価値ありました。
香川さんでなく、丹下のオッチャンやん。
www.ashitano-joe.com

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