[シネママニエラ]女優の杉咲花が10月27日、『劇場版 MOZU』のワールドプレミア舞台あいさつで、俳優の香川照之が提示した「コウモリ問答」に対して、機転を利かせ注目をあびた。
映画『劇場版 MOZU』作品情報・予告編
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本作は逢坂剛著の警察小説をベースとした映像化プロジェクト『MOZU』の劇場版。ドラマシリーズの半年後に起きた事件が巨悪の黒幕へと通じていく。この舞台あいさつには主演の西島秀俊をはじめ香川照之、真木よう子、伊勢谷友介、松坂桃李、池松壮亮、杉咲花、ビートたけし、羽住英一郎監督が登壇した。
登壇者は過酷だったフィリピンでの海外ロケに言及。お腹を下したり、無数のゴキブリなどの衛生面に苦労したり、危険地域で撮影に臨んだため、護衛担当者からは「安全のため貴重品は身につけないで」(西島)という指示もあったそうだ。そこで香川が、廃墟での撮影時は「コウモリのフン」や分泌物で、人間が吸い過ぎると「死に至る」という警告があったという話題に。
伊勢谷は「さすがにフンでは死なないでしょ?! 香川さん、スタッフにからかわれたんじゃ?」と応答。同所で壮絶な格闘シーンを演じた池松と松坂も「知りませんでした」とやはり不知。池松は「なにか床に落ちているなと思ったけど、コウモリのフンだったんですね」と続く。伊勢谷のツッコミを裏付ける証言が続き、憮然とする香川。ちなみに伊勢谷はフィリピンロケに参加しているがダーティ(汚い)な場所には無縁だったそう。
そして極め付けが、劇中で香川の反抗期の娘役を演じた杉咲の愛らしいコメント。「わたしもコウモリのことは知りませんでした。でも、だからお芝居に集中できたのだと思います。香川さんの頭の隅にはコウモリがいたのかもしれませんが、わたしにはいませんでした」と控えめに話す。これに食いついたのは伊勢谷。「いいねぇ」と杉咲を大絶賛。司会者も「杉咲さん、わかってらっしゃる!」と機転をきかせた杉咲のトーク力の高さを褒めていた。
こうして孤立無援に見えた香川に対して、西島が「そういえば僕も『コウモリのフンがたくさんある場所には行かないように』と言われましたよ」とフォロー。コウモリ問答は幕を閉じた。
その後、伊勢谷は自身の登場するお気に入りシーンを問われるや、真剣に「香川さんの涙のシーンに感動しました」として香川の心情に歩み寄り、香川の笑顔を引き出した。
映画『劇場版 MOZU』(東宝配給)は2015年11月7日[土]より全国東宝系でロードショー
公式サイト http://mozu-movie.jp/