戸田恵梨香の自然体エピソードに中谷美紀らビックリ!
2月22日、有川浩のベストセラー小説を映画化した『阪急電車 片道15分の奇跡』の製作報告会見が都内のホテルで行われ、出演者の中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、南果歩、芦田愛菜、そして本作で監督デビューとなった三宅喜重監督が登壇した。
阪急電車の協力の下、実際にホームや構内で撮影が行われた本作。片道わずか15分のローカル線で交錯する事情を抱えた人々を描いてゆく心温まる物語。三宅監督は「10分ごとに電車が入ってくるので実際は5分ほどで、スタンバイして収録をしてというほとんどリハーサルもできず。出演者に助けられましたし、初監督にしてはおこがましい豪華キャスト」と感謝の言葉を述べた。
すると監督の労をねぎらうかのように宮本が「後味のいい、幸せな気分になることは間違いない」と太鼓判。また南も「誰かのほんの一言で心持が変わることがある。そんな半径5メートルぐらいの身近で小さな幸せをみつけるきっかけになる映画になると信じています」と的を射た表現をしました。
5年越しの交際を経た婚約者を同僚に寝取られ、その結婚式に純白ドレスであだ討ちに行く女・翔子を演じた中谷は「台本を読んだときは“何て非常識”って思いましたが、私の仕事はプライドや人目があって“本当はしてみたいけれど、絶対にできないこと”を、お客様の代わりにすることなのかもしれない。とこの職業に与えられた意味がようやくわかった気がします」とコメント。阪急電車の車両は「あんこ(車両)と抹茶(座席)ときなこ(壁)のような和菓子色でホッとする」と表現した中谷に対し、兵庫県出身の戸田は「6年半ぶりぐらいに阪急電車に乗ったので、独特の空気感が懐かしくて」と懐古。
そんな戸田は彼氏のDVに悩む女子大生・ミサを演じたが、「ミサを通して、本当に大切なものは何かを伝えたいと思いました」と述べ、電車にちなんだ話題になると本撮影地に赴くために乗車した新幹線車内でのエピソードを披露。「きっかけは指定席の座り間違い。そのサラリーマンの方から缶チューハイを御馳走になったりしつつ、(東京から)名古屋までお話ししました。その方がPSPで、ちょうど私の出演した映画をご覧になっていて『女優さんに似てますね?』っておっしゃったので『良く言われます。でも全然違いますから(笑)』」と、最後まで一般人のフリを通したと明かした。これには登壇者から驚きの声が。芦田の「お姉さんになって電車に乗って学校に通いたい」という愛らしい発言には、“身近で小さな幸せをみつけた気分”を味わえた瞬間となりました。原作同様に、そんなほっこり感が期待できる本作の完成が待ち遠しい限り。
原題=『阪急電車 片道15分の奇跡』
日本公開=2011年4月29日 ※4月23日関西先行公開
配給=東宝
©2011『阪急電車』製作委員会
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公式サイト hankyudensha-movie.com