本作は高野苺著の原作を基に、16歳の女子高生の高宮菜穂宛てに10年後の自分から「未来を変えるためにやるべきこと」が書かれた手紙が届き、大切な人の未来を失わないために彼女が奮闘する様を描く感動の青春ストーリー。
原作の聖地である長野県・松本でオールロケ撮影、10月11日に撮了という出来立てホヤホヤ。ティーン向けの作品と思われがちだが、意外にもマスコミ向け試写では中年男性が鼻をすすって涙ぐむ姿も。そんな本作の試写会当選倍率は異例の810倍(主催者発表)とのこと。タイトルにちなみ「オレンジ色」を基調にした演出のこの日、観客はオレンジ色のサイリウムを振ってキャストを迎えた。
映画の内容に絡めたオープンなお題(お弁当・花火・運動会)と、監督が耳元で出題し観客も一緒に考えるクローズなお題(松本・夕陽・未来)で競い、キャストは一丸となって風船が割れる前に正解を導きだすことに成功! ここで山﨑がガッツポーズをみせると、見守っていた仲間も一斉に歓声をあげ喜ぶ。人気キャスト揃いの本作、ゲームではその素顔が観られるチャンスに客席は大いに沸いた。
また、監督が意外な素顔を明かす。「トランプに熱中して負傷したキャストがいるんですよ!誰だと思います?」と客席に出題。檀上でのいくつかの動きが起き、耐え切れず土屋が自ら「太鳳です!ここ(右ひじ)に今もその傷が残っているんですけど、そのお蔭でみんなとの距離が近づいたと思う」と笑顔で前向きに振り返った。監督は「危険な撮影だと応急処置セットとか用意するんですけど、まさかトランプで流血になるとは思ってもいなかったので」と補足。
さらに山﨑賢人の「誰も押していないのに(自ら)プールに落ちた」というエピソードが語られた。設定としてプールサイドで竜星らとじゃれあう程度のものであり、「水に落ちないはずでマイクも身に着けたままだったよね」というトホホ談を共演陣に暴露され、終始はずかしそうに照れまくり。その姿がファン心をくすぐったようで黄色い声が響き渡った。
映画『orange -オレンジ-』(東宝配給)は2015年12月12日[土]より全国東宝系にてロードショー