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岡田准一×阿部寛×尾野真千子「限界を超える挑戦、もう一度」

映画『エヴェレスト 神々の山嶺』完成報告会見

尾野真千子「劇中はラブではなくてライク」と監督の指示あり
「登山する姿=ラブになる」と尾野真千子!
[シネママニエラ]俳優の岡田准一が12月14日、映画『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』の完成報告会見に出席し、限界を超えて挑みたいこととしてエヴェレスト登山だと言い切った。会見には共演の阿部寛、尾野真千子、平山秀幸監督も登壇した。

日本映画初のエヴェレストでの撮影を敢行

本作は夢枕獏著のベストセラー小説を基に、ネパールに赴き、邦画史上初の標高5,200メートルで撮影を敢行。岡田扮する野心家の山岳カメラマン・深町誠が、伝説の英国人登山家ジョージ・マロリーの未だ見つかっていない遺品と同型のカメラをカトマンドゥの中古店で見つけ、それを機に消息不明だった孤高の日本人クライマー・羽生丈二と出会い、彼の挑戦を記録するべく奮闘する姿を捉えていく物語。(史実:マロリー氏は1924年にエヴェレストで遭難し、1999年にご遺体が発見された)

岡田准一「もう一度エヴェレストに登りたい!」

岡田は「力強い原作を基に、限界を超えながら、スタッフとキャストが一番となって撮影しました」と、通称・エヴェレスト街道を高度順応しながら10日間かけて登った本作に「本当に自分はカメラと登山をもともとやっていたので、この作品に出会う為にカメラと登山をやっていたのかな、と運命を感じた作品でした」と気持ちを寄せていた。そして監督は「大自然の前では、小手先の芝居は通用しない。ドキュメンタリーのように3人(=岡田・阿部・尾野)を丸ごと撮っている気がしました」と振り返った。

「富士山以上の高さの山は初めて。考えていったことが通用しないと事前に言われた。できることはなんでもしようと。体を良くするために「鼻うがい」を阿部さんに習ったけど、うまくできなくて死にそうになった。なかなかうまくいかなかった。結果、誰一人、最後まで高山病にならずにすんだ」と晴れ晴れとした表情を見せる岡田。

岡田准一、阿部寛を「鼻うがいマスター」と師事
対する阿部は本格的な登山は初めてだという。「事前にスタッフと一緒に日本の山を2、3回登った。それと低酸素室で体を慣らして。岡田君は格闘技をやられているので屈強な体。孤高の天才クライマー役ということで、彼を上回らないといけないので、現場ではすましていたけど実は結構辛かった」と吐露。岡田は阿部の苦悩にまったく気付かなかったそうだ。

さらに阿部は「鼻うがい、僕は完璧に出来るんですけど(笑)。昼間は無理して呼吸するんですけど、夜は呼吸が浅くなって苦しい。この撮影は時間との闘い。過酷過ぎて(体調の不具合で)1週間で下山した人もいた。酸素が半分になることを、リアルにやってみようと。それに手の届きそうな位置に山があるけど、距離感がわからない。ある種、異常な世界。それが、表現に乗ればいいなと思っていた」と明かす。

そんななか、紅一点の尾野が「気圧の問題で体重3キロぐらい痩せるらしいんです。皆さんも日に日に痩せられて。ただ、私は3キロ太りまして。食事を腹八分目にしなかったからですかね?」とお茶目に語るや、岡田からは「誰よりもタフでしたね」と太鼓判が。

そんな岡田が役にのめりこんでいたことを阿部がポツリ。現地では、阿部に密着するカメラマン役ということで、実際に阿部に密着しトイレにまでついていったという。阿部は「役を徹底していて、尊敬します」と称賛。そのカメラの腕前についても「すっごくかっこいい写真を撮ってくれたので、尾野さんも撮れば?」と促したところ、「スナップ写真みたいで…ね」と苦笑い。岡田も「なんででしょうか」と理由が分からず、謝罪する一幕も。

「お芝居での限界は常に越えたい」という尾野も含め、過酷な撮影を経た3人が、口々に「また山に登りたい。できれば前回以上の高さに」と、すっかり山に魅了されていた。

映画『エヴェレスト 神々の山嶺』完成報告会見

映画『エヴェレスト 神々の山嶺』(東宝、アスミック・エース配給)は2016年3月12日[土]より全国ロードショー
公式サイト

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